オーストラリア時間で誕生日を祝い(つまり二時間早く)、うたたねをしていると、窓の外でなにやらピカピカ光るものが。なんだろうと思っているうちに、ぐらぐらと揺れ出す機体。はいるアナウンス「ただいま、乱気流の中を通過しております」。ピコンピコンとシートベルト着用サインが点灯する。生きた心地もない……が、眠気には勝てずにそのまま夢の中へ。途中、何度もアナウンスが入り、なかなか気流を抜けられない模様。そういば、台風が近づいているんだっけと夢現で思った。ちなみに、外で光っていたのは飛行機の翼である(視界不良中の自機をわからせるためか)。
 明け方。今回は反対側の席に座っていたので朝焼けはみれず。ちぇーっと思っていると、日本上空にきたとき、雲の上にそびえる富士山が! あんまり天気はよくなかったけれど、にょっきりと上の方だけ見えた。日本に帰ってきたんだなぁと実感。
 荷物を引き取ってもまだ7時前。7時2分の鈍行で帰ることにする。成田エキスプレスは50分位待たないとこなかったので。そんなこんなで、家についたのは朝の9時。いい具合に帰ってこれた。
 時差もあまりないから時差ボケもないし。たまっていたメールのチェックやネットサーフィンをしていると流石に頭がふらふらしたので一寝入りすることにした。

 ……そんなわけで、オーストラリア旅行記は終わり。できあがった写真は夜景のものがほぼ全滅で悲しい感じ。ま、しょうがないか。でも、動物はかわいくうつっていたよ♪ そして最近の私のあだ名は笑いカワセミだったりする……。
 そして最近の私のHNは笑いカワセミだ。
 さて、豪州最後の日。幸か不幸か、飛行機は夜発なので、ホテルピックアップが午後7時。ほぼまる1日またもや暇である。
 今日はカモノハシに会いにシドニー水族館まで。水族館入り口で、チケットのかわりに手の甲にシードラゴンのスタンプを押される。某水族館漫画をちびっと思い出す。
 目当てのカモノハシは入ってすぐのところにいた。しゃくしゃく泳いでいる。すごいスピードで。そして思ったよりも小さい。……あとは特に特質すべき動物はなし。またもやフェアリーペンギンがいたので写真にとってみる。それからTVで宣伝していた海中水族館にいくが……期待はずれ。だって、天井しか水槽ないんだもの。床までなきゃね。さめがのそのそ泳いでいたり、亀がふらふらしていたりした。で、そんな感じで水族館終了。思っていたよりも小さい。けれど、中のものがすべて、オーストラリア近海にいるものだけでしめされていたのが、潔くいい感じ。
 その後はいい具合に腹が減っていたので、中華をたべにチャイナタウンまで。うろうろとしていると点心を食べさせてくれる店を発見。とりあえず入ってみる。相当広い店内には、点心のワゴンがぐるぐるまわっていて、好きなものをそこからもらう。品物が歩いてくる廻転寿司のような感じ(ちなみに廻転寿司は「TRAIN SUSHI」と書かれていた。結構納得)。とりあえずラーメンを頼み、あとはワゴンからもらう。ためしにとってみた海老のあげたやつ。これが絶品だった! 殻までかりっとあがっていてばりばり食べられる。あとは蒸し蠣。それと謎なしゅうまい(これはいまいち)。もちろんデザートも忘れない。マンゴープリンを注文。今まで食べたマンゴープリンの中で文句無しの1番! ……ラーメンはちょっと量が多かった。――ともかく、東海酒家、EAST OCEANはオススメっす。
 昼食後はダーリングハーバーをまわるモノレールにのってみる。1周15分たらず。1周してみてから目当ての駅でおりる。そこから再びオリンピックショップにより足りなかったチョコを買い込む。マスコットグッズでこわかったもの。首だけ財布。生首にチャックがついて小銭入れになっている。……怖い。そうそう、中華街のお土産屋で一番可愛いぬいぐるみを見た。コアラリュック、背中に子コアラを背負っているのだ。しかもカンガルーリュック(しっぽが長くてぷりちー)にも子コアラ! コアラとカンガルーが手に手をとっているのも可愛いけれどね。
 閑話休題。再び、シティーの中心にきたのはとうとうバロックを買うことにしたのだ。しかも、例の高い店で(笑)。昨日のうちに予約(?)しておいたものを出してもらう。買い込む。ちゃんと、品質保証書ももらう。が、ここでひとつ注文をしてみる。本来は買った日付が入るのだが、明日の日付にできないかどうか交渉。なぜなら9月9日が誕生日だから(笑)。店員さんは快くOK。誕生日入りの保証書ををゲット。
 まだまだ集合時間までに時間がある。オーストラリア博物館にいってみる。この時期の博物館は、「古代からのメッセージ」ということで恐竜展をやっていた。……博物館のいいところは、英語がわからなくてもなんとなく意味が通じるところ。常設展もなかなか面白かった。骸骨展示では、ミスター・ホモサピエンス氏の書斎があり、愛犬や小鳥たちまでもが骸骨仕様。その上は鉱物展示室。豪取得さんのオパールが光っていた。そして私の大好きな鳥の剥製広場。そりゃもうべったりとカワセミにはりついてみる。可愛いのぉ。
 なかなか面白かったのだけど、いかんせん昨日から歩きっぱなしなので、途中の椅子でしょっちゅう休憩をとる。年の証拠。
 これでもまだ4時くらいにしかならない。タワーシティに再び戻り(その途中、パール屋の写真をこっそり撮る。記念だからな)、喫茶店でお茶をする。5時少し前だというのにもう店じまいの気配。それでもハンドメイドのアップルパイ、アイスクリーム添えを頼む。これまたえらい量。なにしろ紅茶の3倍の値段がするのだから(紅茶3$、パイ9$。1A$=70円)。それを平らげ、ホテルのほうまで戻ってくる。夕飯はまたもや、昨晩のオイスターバーへと向かう。今日は軽めに、生と焼いたのを半ダースずつ。
 そうこうしているうちにようやく時間になったので、ホテルに戻る。戻ってみて吃驚。空港においてある荷物チェッカーが設置してある。とうとうオリンピック仕様になったんだなぁと実感。なんでも、オリンピック委員会が使うとか。
 ホテルから空港へ。空港で最後のお買い物。……ようやく求めていたクリスチャンディオールのマニキュアを発見。ゲット。
 ちょっとほしかったもの。オーストラリアブランドのOROTONのバック。シンプルでよいのだ。値段も安いし。バック以外にも、服やら小物やらも扱っている。次にいったときには買うぞ。
 そんなこんなで帰りの飛行機。機内食を食べ終え、ふと窓の方を見ると綺麗な月が雲の上に出ている。太陽はよく見るけれど、月を見たのは初めて。しかも満月が近いかなり丸い月で明るい。それがぽっかりと雲海の上に浮かんでいるのだ。時間と雲の具合と向きが合わないと見られない一景に感動。
 それから睡眠時間となったのだが、最中にすごいことが……。(最終回へと続く)
 今日から延泊のシドニー。だから朝食がない。……ここでワンポイント。この旅行はツアーである。行き帰りの飛行機とホテル代が基本パック。あとはいろいろオプションで組み合わせるのだ。オプションでつけたのは、2日目の夕食、3日目のペンギンツアー、メルボルン・シドニーの市内観光、4日目のクルーズ、5日目のブルーマウンテン。ということで、残り2日はまったくの自由な日。
 そんなわけで、今日はホテルからすぐのオペラハウスにいってみる。館内観光ツアーを申し込み、中に潜入。色々なホールを見せてもらう。……が、しかし、ツアーの説明は全て英語だ。わかるわけがない。ぼーっと館内だけを見て回る。コンサートホールではリハをやっていて、ちょこっとだけ演奏をきくことができた。……オペラハウスは10枚の貝殻を模して作ってあるらしい。近くでみるとその白さはタイルを敷き詰めたモノだとわかる。
 オペラハウスの前は、トライアスロンの出発地となっていた。工事中なり。
 その後は、地下鉄にのりセント・ジェームスへ。そこから、セント・メリーズカテドラルへ。有名だというステンドグラスをながめる。
 この日はあまり天気がよくない。崩れる前にシドニータワーにのぼり景色を見ようと思う。展望台にのぼり、そこから1つ下の喫茶店で朝昼を食べる。フランスパンのサンドイッチはうまかったが、サラダ3種盛は謎な味だった……。食事中に雨がふり、そしてやんだ。
 タワーシティの地下にあるオリンピックショップ。ここがお目当ての店。念願どおりオリンピックチョコを買い込む。そしてバッチも。……ここでワンポイント。豪州五輪のキャラクターは、ハリモグラ、カモノハシ、笑いカワセミ。何故、こんなマイナーなものなのか? それは、その動物がそれぞれ「陸(モグラ)」「海(カモ)」「空(カワセミ)」を表しているのだそうだ。ちなみに、パラリンピックのキャラはエリマキトカゲ。
 そしてそして、この後がメイン。……それはバロック(いびつな真珠)を買うこと! そのために、まずは真珠専門店へいく。丸いモノには目もくれず、奥からいびつなヤツを出してもらう。ホワイトゴールドの金具がついたやつが気に入った。が、値段が気に入らない。なくなく店を後にし、別の宝石屋にいく。ここのものは値段は気に入ったが、デザインが気に入らない。私は、銀色の金具がついたチョーカータイプのがほしかったのだ。明日、買うことにしてとりあえずは、QVBへと向かう。
 クイーン・ヴィクトリア・ビルディング、略してQVBは、ピエール・カルダンが、世界1美しいデパートといったデパート。確かに外見が綺麗。ここでのお目当ては、Red Earthというコスメ。日本には入ってきたばかりだが、ここのマニキュアがいいのだ。メルボルンの店では新色がなかったので、QVBの店にかける。結局マニキュアでは見つからず……と思ったら、日本で見かけない大きな瓶に入ったモノを発見。いそいそと買い込む。ちなみに、日本で売っているのは1本600円くらいで、ソニ・プラあたりにある。乾きも早いのでおためしあれ。
 QVBの宝石屋ものぞきつつ、そのままダーリングハーバーのショッピングセンターへ。ここでも目当てのバロックは見つからず。どうも丸い真珠しかないらしい。失意のうちに、ホテルに帰宅。ホテル側の免税店で、オリンピックグッズを再び買い込む。財布とかストラップとか。
 夕飯は、オペラハウス近くのオイスター・バーに決める。ここは、オープンテラスの店で、海辺にあり、サーキュラー・キーの港やハーバーブリッジが見える。ただ、唯一の難は、相変わらず風が強くえらい寒いということ。オイスターはシドニー湾カキを頼む。ナチュラルなものと、トマトとチーズをのせ焼いたものを半ダースずつ。それから、本日の魚のソテー(種類をきいたがよくわからなかった。ともかく白身のもの)、サーモンのブルスケッタ。デザートはクレーム・ブリュレ。どれも美味しかった。風景もいいし、なかなかおすすめのお店。値段も高くないしね。
 その後はぶらぶらとオペラハウスまでいってみる。オペラでも見てみようかと思ったけれど、知らない演目だったので、劇場前のテレビで中継をちょこっと見てから帰る。
 ……さて。バロックどうしよう。いよいよ明日の夜には豪州を去ることになる――。
書き忘れていたが、シドニーのホテルはいまいち。いや、悪くはないのだが、メルボルンに比べると部屋が狭い。でも床にスーツケースが3つへ広げて並べられるくらいなので狭くはないのだろう。使い捨てのスリッパがついているのが嬉しいところ。このホテルは五輪の要人が使うとかで、ロビーが万国旗で飾られている。流石にロビーやトイレは綺麗だった。
 朝はホテルのバイキング。お粥や米があった。それよりもキュウリのしば漬けがあったのが嬉しい。
 迎えのバスに乗ってブルーマウンテン国立公園へ。ブルーマウンテンは、1000?級の山々が連なっている地域だ。市内からは車で2時間ほど。山一面にユーカリが生えている。ユーカリから出る揮発成分の油が太陽の光にあたると青く光る、そこから山の名前がついた。珈琲豆とは関係ない。
 山へと向かう道は、五輪競技場の側をとおりまた、マラソンのコースにもなっている。五輪スタジアムは11万人がはいるらしい。
 ブルーマウンテンにいくまえに、フェザーデール動物公園へ。ここでは、コアラにさわって写真がとれる。……豪州の南地域ではコアラ抱き禁止令が出ているのだ。でも、背中にはさわってもいいという。客が来るとモデルコアラが所定位置につけられユーカリを食わされる。その間に客が写真をとるのだ(いい迷惑)。
 コアラエリアの側には羽根をきられた笑いカワセミが歩いている。大きさは手のひらくらいの大きさがある。そしてさわらせてくれる(ここ重要)。可愛いナァと想い、ふわふわの頭から背中をなでる(鳥フェチ)。ぬいぐるみと同じ声で鳴くのかは確認できず。と、視界の隅になにやらぶらさげたカワセミを発見。なにやらヒナのように見える。……子供をなくしたニホンザルはいつまでも死んだ子供を抱えているという……そんなことを思い出す。が、飼育係さんがそのヒナをむしりとっていく……そう、それはカワセミの餌だったのだ! カワセミは可愛い顔して肉食であった。そして笑い声は黄金バットだし。――惚れた。カワセミらぶ。
 他には檻に入った動物がちらほら。無防備に折りの側にいたフェアリーペンギンにさわってみる。なかなか柔らかい。カンガルーもいたけれど、餌は買わなければいかなかったのでやらない。
 ようやくブルーマウンテンへ。ここでは魔王からのがれるために魔女に岩にしてもらったのはいいものの、それをしった魔王が魔女を殺してしまい岩から人間に戻れなくなった3姉妹の岩を見る(そういう伝説なのだ)。岩を見るコースは2つ。トロッコとロープウェイ。このうちトロッコは世界1だという。なにがなのかを確かめるために乗り込んでみる。なにやら、座席が斜めになっている。そして頭上には柵?? 出発前と同時にかかった音楽がインディージョーンズのテーマ! がこんと揺れる列車。それが直後に垂直落下を始める。なんと傾斜度53度の世界1のトロッコ列車だったのだ。前から2番目に座っていて、死ぬかと思った。いや、一応平気な作りになっているんだけどね。下についたら看板に「荷物や子供を座席に置かないように。飛び出したり壊れたりします」と書いてあった。荷物と子供が同列かい。ロープウェイもこれまた怖い。下まで数十?。風がくると相当揺れる。昨日の強風の時はさぞや揺れたことだろう。
 別の展望台へといって近くでスリーシスターズを見る。ここにはアボリジニのおじさんが笛を吹いている。この笛はシロアリを使い中を空洞にしたもので、女性が吹くと不妊になるそうだ。
 その後、ルーラ村で観光かねた買い物。この村は本当にただの村で観光用ではないので、スーパーや不動さん屋が並んでいたりするのだ。ここで、ガイドさんおすすめの店で買い物をする。キーホルダーを全部で40個買ったら呆れられた(店の人に)。
 昼御飯は高原のホテルのバイキング。これがなかなか美味い。アーティショークのサラダとポテトグラタンが絶品。デザートのケーキもよし。つい食べ過ぎる。しまった。
 そしてこのホテルの土産でとうとう、邪悪な声の笑いカワセミのぬいぐるみを買ってしまう。だって可愛かったんですものっ(心の叫び)。可愛い顔して肉食で声が悪いなんて、なんてステキなのっ! もう笑いカワセミに惚れまくりっ。びば、笑いカワセミ!
 夜は夜景観光つきの、焼き肉屋へ。ノースシドニーへと向かう。日本資本の焼き肉屋。塩タン、牛さし、カルビ、それに焼きしゃぶしゃぶなるものがつく。この焼きしゃぶ、薄目の肉を軽くあぶって食べるもの。……まぁ、美味かったのだがいかんせん昼に食べ過ぎたのであまりはいらず。しまった。
 食事後、夜景を見に行く。ここでようやく南十字星を教えてもらった。どうも―+といった感じで横倒しになっていたので見つけづらかったらしい。でも思ったより大きかった。
 それから、再びカジノに挑戦。……多くは語るまい。30分ほどで200$すり、すごすごと退散。ビギナーズラックは本当にビギナーだけにくるのだ。
 そうそう、ホテルに帰ってきたら、ちゃんと双眼鏡が届いていた。一安心。
 朝っぱらからモーニングコールで6時前にたたき起こされる。今日は朝食がない。腹が減った。
 飛行場への迎えの車が来る前に必死になってハガキを書く。季節の頼りを全て省略する私にとって旅先からのハガキは年賀状のようなものだ。今年は17枚(げふ)。早く書かないと帰国までに届かない。(余談だがやはり届かなかった。ちっ)
 問題の行方不明の双眼鏡。それかどうかはわからないがなにやら忘れ物が見つかったとの一報が入る。がしかし、国内(豪)で届けるには50$かかるという。これが日本へ郵送だと実に70$!(1A$=約70円) 双眼鏡の元値より高い。とりあえず国内で届くようなら届けてもらうことにする。……だが、まだ双眼鏡が見つかったとの報告はない。大丈夫なのか?
 飛行機にてシドニー入り。シドニーはメルボルンより北にあるのでそんなに寒くない……はず。
 ――閑話休題。オーストラリアは南半球にある。季節が日本と反対になるのはともかく。そう、太陽の位置が反対になるのだ、つまり、北の空に太陽があることに! 北向きの家が暖かいのだ。ちょっと不思議な感じがする。
 シドニー到着後、まずはツアーのラウンジへ。そこでミルクーポンをもらい昼食へいく。ステーキでも食べてみようかと思ったが、生理痛のため気分不快で中華粥を食べにいくことに。流石はツアー御用達の店。ついた途端にぬくめておいた点心が次々机に並べられる。味は……推して知るべし。
 午後は市内観光か海辺観光かの選択。天気がよかったので当然海辺を選ぶ。市内からちょっとあるので自力でいく気がしないので。……そう、天気はよかった。気温も低くない。だがしかし。異様な強風。髪は乱れ帽子は飛ぶ。海辺なんぞはその最たるもの。でも頑張ってビーチを散策する。
 まずはノース・シドニーという対岸に渡り、ブルースポイントといわれる場所からハーバーブリッジを見る。五輪仕様で橋に五輪がついている。その奥にはオペラハウス。シドニー湾の海は驚くほど綺麗だ。その後はボンダイビーチに。淡いブルーの海と白い砂浜。そして春先だというのに泳いでいる人たち……。その後も高台から市内を眺めたり、岬から彼方に広がる水平線を見たりした。天気が良いので空も海も蒼い。雄大な景色に感動しつつ、強風に閉口する。ツアーの最後に、DFSのあるロックス地区へ。ここはシドニーでも一番古い地区だという。……DFSは大したものなし。つーか、欲しいブランドがなかったのだ。ちぇ。
 夜はシドニー湾クルーズへ。夜景は綺麗だが、料理はこんなまずいものを食ったモノがないというものが出てくる。流石はツアー食。デザートだけはそこそこ食べられるものだった。食事後は、船外へ出て、夜景を眺め南十字星だと思われるモノを観察。そうしてメインのショーが始まる。
 ……げふ。はじまって5分で勘弁してくださいという気分になる。それもこれも、男性ダンサーがあまりにも好み外だったため。彼1人のために始終ぐったりした気分に。愛想よく微笑みかけてくれる彼。思わず目をそらす私。心の中ではこれだけの愛想の半分でも某氏がふりまいてくれたら、ということのみ。ちなみに、彼以外の女性ダンサーはステキでした。特に花形女性はもう「女王様」って感じでいい感じ。また、身体の柔らかいねーちゃんの体操もよかった。最後には全員でオリンピックの格好をして国旗をふりまわして踊る。……そうして地獄のような1時間が終わった。
 そうそう、双眼鏡が見つかったと連絡があり、50$払ってシドニーのホテルに届けてもらうことにする。しかし、よく見つかったものだ。よかった、よかった。ありがとう、JTBメルボルンの人。
 朝、起きてホテルのバイキング。まぁ、普通の味。しかし、しゃけ(スーモクサーモン)はうまかった。
 午前中は自由行動だったので、メルボルン市内を散策。ホテルを出たところで客引きのお姉さんにつかまり(笑)革製品の店へ。結構いいものがあって、私は手袋を購入(それくらい寒かったのだ)。冬に備える(笑)。
 市内見物は、写真でおなじみの黄色い駅舎フリンダース駅を見て、そのあと自然史博物館へ向かう。が、しかし。自然史博物館は閉鎖されて別の博物館になっていた。がーん( ̄□ ̄) 畜生、自然史フリークの私が楽しみにしていたのに。
 その後、DAIMARU(大丸)にいき、ローラ・アシュレイのズボンをゲット。……ふふふ、これで英国の鞄、NYの財布、豪州のズボンと3点そろった。今度はどこで仕入れよう(笑)。
 昼は見つけておいたケンタッキーへ。これも海外へいったときのお約束。肉の大きさは日本と変わらず、衣の味も同じ。ただ、肉の味が少々違った。ブロイラーじゃないのかな。
 午後はペンギンツアーへ。まずは集合場所の免税店につれていかれる。ここで謎な物体を発見。黄金バットのような邪悪な笑い声の笑いカワセミのぬいぐるみと、頭を押すと健やかないびきをたてる寝ているコアラのぬいぐるみ……謎だ。
 メルボルンから車で1時間くらいのフィリップ島は細長い島である。途中、ワイルド・ライフ・パークという動物公園による。ここで、餌を配られカンガルーなどとたわむれることができる。他にもエミュー、ウォンバット、タスマニアンデビル、など見られる。コアラもツアーの時間に見せ場(?)につれてこられわしわしユーカリを食っている。カンガルーはそこらに放し飼いにされており、人を見るとよってくる。親に餌をやっている間に、子カンガルーにさわる。子供は柔らかい。また、オスカンガルーはえらい迫力のデカさ。……生の笑いカワセミはなかなか可愛かった。
 夕飯は、ロブスターの刺身。……白きクラゲのような歯ごたえ。つーか、ロブスターは生で食うものではないと実感。
 そして今日のメインのペンギンパレード。夕飯を食べている間にとうとう空からは雨が。ペンギンは暗くなってから海からあがってくるのだが、雨の日はそれが少々早まるらしい。……それはともかく、さらに気温が下がっている。タートルネックのトレーナーもってきていてよかった。(つーか、それを着ても寒い)
 ペンギン保護区にいってみると、すでに続々とペンギンが上陸中。20匹ほど束になって浜辺を歩き、茂みの奥へと消えていく。人間が観覧するようの木製の橋の下をさくさく通っていき、間近で見ることができる。流石はフェアリーペンギン。実に体長20?ばかり。小さい。
 ちょうどこの時期は巣ごもりの時期らしい。保護センター内の巣ではペンギンが卵を抱いている。もう少ししたらヒナが見れたのかな。残念。
 ともかく、たくさんペンギンが見れたので満足v
帰りはうとうと眠りながら市内に戻ってきたのだが、ホテルに帰ってきて大変なこと発覚。以下次号……ではない(笑)。
 どうも双眼鏡を忘れてきたらしい。上着のポケットにいれておいたのだが、バスの中で脱いだときに落ちたと思われる。ツアーデスクの緊急電話(急病、旅券紛失の時に電話するところ)に電話をする。事情を話して、バスの中を捜索してもらうことにする。が、ブツが見つかったとしても翌日には私はシドニーに旅だってしまう。いったいどうなるのだろう。(ここで本当に、次号)
 ……寒いんじゃ、ぼけーっ!! ……と叫びたくなる温度の低さ。日本の5月くらいの気候だと思ったら、3月か暖かい2月の雰囲気。今年の夏井地番の暑さの東京からきた身にはつらかった。
 ついてすぐに市内観光へ。まずはリアルトタワーで昼食&観光。昼食はラザニア……しかも量が半端ではない。これから続く豪州旅行、下手をすると「豪州縦断大食い旅行」になるのではと一抹の不安が過ぎる。
 タワーからの景色は、まぁこんなものかといった感じ。そこから見える海は南極海といわれ(実際は南太平洋だった)、思わずその先にあるであろうペンギンパラダイスにドリームする。
 その後はキャプテン・クックの生家があるフィッツロイ公園へ。寒かった、以上(爆)。……温室の花が綺麗だった。
 ホテルはグランド・ハイアット。低層階(12階)だったが、部屋の中はピカ1。あと2つはベッドが入るであろう広さ。洗面所にはシャワーボックスがあるし。湯船も相当長かった(多分、新婚用。2人入れる長さだった)。ウェルカム・チョコもくれたしな。
 夜はドレスアップして、予約してあった店へ。ポイントという高級レストラン。前菜は、ウズラの中になんかつめたもの。メインは鯛のような魚のソテー。……さて問題のデザートは、メニューによると高級チョコレートのムース。チョコはキライだが、さらに高級チョコはもっとキライな私。店に交渉して別のモノにしてもらう。これが大成功。頼んだパンナコッタは絶品! こんなに美味いパンナコッタは初めて食べた。レッドオレンジのシャーベットも美味。
 帰りは南半球最大というカジノでおろしてもらう。ドレスアップしていたので、ドレスコードのある広間にて優雅に賭事。はじめは、かる〜くルーレットで一勝負のはずが、5分で50$する(1A$=70円くらい)。少々青くなりつつ、今度はブラックジャックで雪辱戦。150$を1時間ばかりかけてじわじわと減らしていく。これはいかん、と思っているところでディラー交替。その後じりじりと残高をあげていき、最後の勝負で2回ほど勝ちそのまま逃げる。結局、BJで80$ばかり儲け、最終的に230$となった。……あとできいたところ、勝つ人は稀らしい。だてにPCのカジノで腕を鍛えていなかったということか。ふふん。
 ホテルに帰って、気持ちよく就寝。明日はペンギンツアー。
 朝っぱらに病院へ行き、1週間分の薬をもらう。一寝入りして起きると、懸案だったノドの痛みがひいている。これはいけるかもしれない……と思いつつ、午後には鈍行で成田へ。日本での最後の夕飯は天麩羅。ひさびさに食べたアイスの天麩羅がうまかったっす。
 そしてはじめての成田第2空港(苦笑)。広くてキレイだった。いいなー。免税店で、CDのマニュキアの新色の値段を確認しておく。
 飛行機中は、サラダ以外食わず。……消化が悪いからね。持ち込んだペットの茶を飲みつつ寝ながら過ごす。そしたら夢で飛行機が落ちるというのを見た。フキツだ。
 朝方、窓の外を見ると非常にキレイな朝焼けが見えた。海と空の境目が綺麗な赤に染まっていき、徐々に色を薄くしながら濃紺の夜へとつながっている。日が昇る前の空は虹色なんだということ発見。日が昇りきるまで、ずーっと窓の外を眺めていた。……ヨーロッパからの帰りに見た、前方が朝、後方が夜、という風景についで綺麗な朝焼けだった。飛行機はキライだけど、この朝焼け(夕焼け)を見られる時だけ、幸せを感じる。
 そんなこんなで、シドニーで乗り換えてメルボルンへ入る。そこで思わぬ事態に遭うのだった。(以下、次号)

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