仕事にいくより早く起きて駅へと向かう。サンドイッチを買い込んで新幹線に乗り込んだ。
 しかし、こだまを使って移動する人のほとんどがぷらっとこだまなんだな、やはり。同じような用紙を持った人がわらわらといた。
 計画どおり途中で眠くなったので寝ながらいく。眠れなかったときように本やらなにやら持ち込んではいたのだけど。
 大阪についてからまずはホテルにチェックイン。でもって、そのままその場でもう一眠り。眠れないかと思ったが、簡単に昼寝できた。前のときは、全然眠れなかったのになぁ。
 同じホテルで同じようにすごしていると、1年半前をなんとはなしに思い出す。あのときは、非常にドキドキしていたっけ(苦笑)。つーか、あのときから色々とあったんだなぁと思うと感慨深い。
 そしているだろうなぁ、と思っていた知り合いを見つけて一緒に見ることにした。向こうは私がくると思っていなかったらしい。そりゃ平日だもんな。
 で、明日もライブにいくと私がいうと、誰の?という話になり、彼女も恭吾君にいくこと判明。そして、彼女の友人が東京からくるという。……なんとなく、予感がしたのできいてみると。
 ――私も知り合いの人だった。
 いやはや、世の中狭いものである。
 ま、恭吾君関係で熱心に動き回る人とはこちらも知り合いだからね。大阪在住の恭吾君ファンともやはり知り合いだった。

 ライブは、前半がカバー。一人でやっていて、後半のオリジナルに中尾友香さんたちが加わるという感じ。
 楽しそうにやっていたので、いいかなと。東京でやっているのよりよほどリラックスしてやっているように見える。

 ホテルに戻って満足して就寝。
 朝のバイキングで、オムレツを作ってもらった。具をいれてもらったせいか、とろりという感じではなかったのだけど。
 朝からまずは茶屋にいく。そこで、お茶の講習を受けるのだ。……結局講習もなにもなかったけど。まぁ、お茶屋で買ってねという感じ。
 飲まされたのが凍頂と鉄観音というオーソドックスなもの。そして、茶の説明なら私のほうが詳しいぞ、いっておくが。
 が、20年物のプーアル茶だけは美味しかった。プーアルって試飲して買えることがないので高いものは躊躇するのだが、これなら味も確かめたのでとお買い上げ。7枚の円盤で1万円ちょっとするしろもの。ま、半年くらいは持ちそうだからいいか。
 最後にDFSによるけれどすでに買いたいものはなし。ブランドも好きなものがなかったし。ホントに買い物は茶だけをしたという感じ。
 帰りの飛行機の中で、バカラのオルテンシアを買う。2割引き程度だけれど、市価よりは安いし。
 そしてまた、飛行機に乗って眠ると、どうにも落ちるような気がして安眠できないのだった。
 夕方帰国して、のこのこと在来線で帰ってくる。近所の焼鳥屋で食事をして、この日は終わり。
 屋台には結局いけなかったし、茶屋もいまいちだったので、また改めていきたいなと思った。とりあえず、マッサージは抜きで。
 朝は昨日と同じバイキング。このホテルの料理は美味い。
 まずは、親が京劇を見たいといっていたので、京劇ダイジェストが見られるチケットの手配にいく。結局、朝早すぎてチケットセンターはまだあいていなかったのだが。
 次は、茶屋に茶葉の買い付けに。日本にも支店がある店にいきたくていってみた。んで、日本円で買い物(カードが使えなかった)。どうも日本人は凍頂しか買わないのかまずそれをすすめてくる。あとは東方美人とかジャスミンとか。こっちはもっとマニアックなのを飲みたいというのに。
 隣の店で、探していた竹の茶盤があったのて購入。だって、安かったのだもの。だいたい3000円くらいで買えた。ここは日本語が通じなかったので、筆談ですませる。
 昼は近所にあるケンタッキー。海外にきたら一度は食べないと。ポテトが細めなのをのぞくと味は同じ。飲み物にホットジャスミンティーがあるのも面白い。
 タワレコによるがやはり、目当てのCDはなし。ち。
 この後、京劇の劇場に直接チケットを買いに行くが、何故かカードが使えなかったのであきらめて、パイナップルケーキの買出しにいく。初日に連れて行かれた店だ。
 店の人が覚えていたのには吃驚。目当てのケーキを6箱ずつ買い込み、ついでにここのが一番可愛かった翡翠の根付を買う。
 ずっしりと重いケーキを抱えてお茶を飲む店に。団体が出て行ったら、すぐにすいて飲めた。まー、お茶の味はそんなものか、と。お菓子がちょっと珍しいのを食べたけれど。
 近くのホテルで夕飯の店の予約をして、もう一度、チケットセンターに赴く。そこでチケットを買い、デパートでちょっと買い物してから一度ホテルへ。
 荷物をおいて一休みしてから夕飯を食べに出かけた。そろそろ疲れで胃の調子がおかしいので胃薬を飲みつつ。
 お茶の葉を使った料理を食べさせてくれる店。やはりツアーできている人もいたり。しいたけの精進揚げが美味だった。ステーキは肉が硬くていまいち。鮭の燻製は美味だったけど。
 そこから京劇の劇場へと移動。ロビーでは、役者さんがメイクをしている最中。
 第一部は、中国雑技。……微妙に、幸せ家族計画な雑伎が出る。んー、お父さん達は大変だったわけだ。
 左右に英語と日本語と中国語の字幕が出るわけだが、これがなかなか面白い。獅子舞がLION DANCEになったときが一番笑えた。
 京劇のほうは、ダイジェストになっているわけでいまいち、というかそういうものなのかという程度。生バンドで演奏するのね。
 今回は白蛇伝。西遊記が見たかったのだけど。
 白蛇伝ははじめてみた。これも字幕が出ているが、青児が「Green Sister」になっていた。青じゃなくて緑なのね。
 そして白蛇に惚れられる男性というのが、特に美形に見えなかったのが……。まぁ、そーゆーものということで。
 雑技も京劇も、よく得物を落としていたけれど。
 週末しかやっていないこのダイジェスト。観光客の他に、どこかの招待なのかおじさま軍団がいたりした。10月くらいからはじまったイベントらしいので、これからあちこちにうりこんでいくのかな。
 ホテルに帰って、荷物をつめて就寝。明日の朝にはピックアップされて帰国する。
 今日は淡水観光。淡水というのは、台北市から流れている淡水河の河口ににある街。車や電車で30分くらいでつける。
 朝飯はホテルのバイキング。和洋中全部ある。とりあえず、中華粥にトッピングをして食べたり。豆腐料理が一番美味かったかも。ついつい、食べ過ぎてしまうんだよなぁ、バイキングって。
 車で淡水へと向かう。台北市の北にある海辺の町。街中を散策すれば楽しいのかもしれないが、紅毛城を見ただけ。帰りは、モノレールで市内まで戻る。
 今日は微妙に天気が悪い。折り畳みの傘を持ってきてよかったな。これも旅行前日に買い込んだのだが(爆)。)
 昼飯に行く前に、昨日とは別の土産物屋につれていかれる。そこでもお茶を飲まされ、ついでに菓子もつまむ。ちびっと食べさせてもらったからすみは美味だったかも。
 パイナップルケーキでも買おうかと思ったのだが、昨日食べたのと同じメーカーのがない。どうやら、昨日の店にしかないらしい。明日、買いに行くことを決める。かわりに、茶葉を使ったクッキーを買ってみる。
 昼は鼎泰豊の本店へ。日本の支店にはよくいっていたので、楽しみにしていた。ツアーもここが入るやつを選んだし。小籠包はもちろんのこと、全種類の餃子が出てきた気がする。あとはえび炒飯。
 日本のと同じ味だったのは、いいのか悪いのか。日本人観光客が多いしね。お店の人もだいたい、日本語がわかるらしい。
 支店一覧をみたのだが、日本だけで何店もあるんだ。台湾には支店がひとつしかないというのに。
 車でぐるぐるまわるわけだが、方向はわからないけれど何度もとおった道というのは覚えるものである。これが日本だったら、一度いったところはまず忘れないのになぁ。流石に看板とかも珍しいものじゃないと覚えていられないし。
 午後は故宮博物館。もう少しのんびり見たかったのだが、次々流していった感じ。それでも一応、有名どころは見てまわったのか。
 有名な翡翠でできた白菜。これにはコオロギ(かな?)が2匹ついている。これは、豊かな富をむさぼり食う悪人がいます、という遠回しな皇帝への直訴のための献上品だったとか。まわりくどい不正の告発だ。
 その後、またもやマッサージへ。今日は足ツボ。昨日やっていなかったから、まいっかとやっていくことに。昨日以上にまわりに何もないところだったし。
 その前に2階で、なんだかショーを見せられる。キャラメルをさとうきびにさしたり、焼けた鎖を素手でさわったり(このあとつける薬がよくきく、という宣伝)。芸人さんも大変だ。
 さりげなく漢方をすすめられるが買う気は無い。
 足ツボはやはり痛かった。どうやら、腎臓がよくないらしい。で、それのせいで血液循環とかが悪いそうだ。なんとなく納得。ここでも漢方をすすめられるが辞退。
 しかし、ツボがいたいのはいいとして、あとでホテルでみたらふくらはぎに青あざができていた。もみすぎやっちゅーねん。そしてまたもや、足がつる。やはり、マッサージは身体に合わないらしい。
 途中、また時間つぶしで土産屋につれこまれる。あんまり面白くなかったので、近所にあったトイザラスを見に行く。ちゃんと「R」にあたる「反」がさかさまになっているのだ。くまにとても心をひかれつつ、外にでる。
 夕飯はあんまり、美味しくない中華。
 その後、夜市へ。屋台というよりも普通のお店が並んでいるだけでちょっとがっかり。香港の女人街のほうが面白かったなぁ。
 CD屋に入ってみるが探しているものはなし。
 おとなしくホテルに帰り、ホテルの中のショッピングモールにいってみる。玩具屋のようなところをのぞいてみると……あおい天使くま発見。しかもむちゃくちゃらぶりー。青だと足の裏に「JOY」とあるのだが(ピンクが「LOVE」)、この子一番、器量よしだった。連日のくま不足に負けて購入。手のひらサイズなので、抱いて寝るわけにはいかないが。
 あともうひとつ、社長さんを発見。ぴょんた社長。多分、このデザインでいいはず。これは友人のために購入。せっかくなので、ホテルの部屋のあちこちにおいて撮影。
 残りの絵葉書をしあげ、明日の自由行動でいくところを調べて行き方を決める。
 そんなこんなで、傍らにくまをおいて就寝。ふう、落ち着く。
 昨日寝たのが2時で起きるのが5時。ま、だいたいこんなもの。駅前でタクシーを拾って在来線でちんたら成田までいく。成田エキスプレスにすると乗り換えがあるし。
 それにしても成田の第一ターミナルから出たことない気がする。
 朝飯をくらい、買い忘れた電池とかを買い込む……ついでにレッサーパンダのぬいぐるみとか(死) だって、可愛いのだものレッサー。
 免税のマニキュアを買い込み、機内へ。窓際の席があったので、ずっとそこから張り付いて外をみる。最初に目に入ったのは……犬吠崎! ちゃんと灯台も見えるよ! あそこできのこ達を拾ったんだよなぁ。
 紅葉の山を眼下に見下ろし、反対側の窓から冠雪した富士山がみえたり。琵琶湖をすぎたあたりで、四国の外側をとおっていくルートだったらしい。……真上をとおると思ったのだけれど。
 そのあとは景色も特に見るものもなく眠くなったので寝たのだが。転寝して起きるたびに足元の不安さにぎょっとすること数度。あやうく発作を起こすところだった。
 空港につくと、搭乗出口のところに何故か報道陣と手紙をもった女の子たち。あとからきいた話によると、アイドルグループと一緒の飛行機だったらしい。姿すらおがまなかったけれどな。
 最高気温が30度ときいていたので覚悟していたのだが、それほど暑くもなく。車で市内へと向かう。
 最初は竜山寺。極彩色の寺。後ろのほうは改装中で屋根に壁がめぐらしてありそこに完成風景の写真がはってあった。
 ここには神筮があるというので、ちょっと楽しみにしていた。手のひらサイズの柿の種みたいな形のもので、色は赤(おめでたい色)。片面が膨らんでいてもう片面がぺったんこ。これを二つ持って、地面に投げる。膨らんでいるのとぺったんこのとばらばらに出たら、願いが叶うという。どちらも平だったり、でっぱりだったりしたら駄目。一応、3回までやりなおしがきく。
 で、わくわくしながらやったのだが、3回とも表裏が出て、願いは叶うらしい。うひひ。サイコロの目を操るとまでいわれた私に、木片を思いどうりに出すくらい造作もない。
 それから中正祈念堂。90段ほどの階段をあがったところに、蒋介石の像が。……リンカーン祈念堂みたいなものだな。そこで衛兵交代式をちょうとやっていたので見ていく。
 そこの近所の土産屋につれていかれて、そこで両替。なんつーか、こういう土産屋はすぐに人がよってきて、イヤなんだけど。
 そしてまずは1杯目の中国茶(試飲)。しかし、土産屋には凍頂しか売っていない。いや、金萱とか香片とかもあるのだけど。メインは、凍頂。ちょこっと高山。
 ……凍頂ってのは、小さい山でそこで本当にとれる分はかぎられているはずなんだが? 近所で作った奴も全部凍頂としているか、そういうブランド名で売っているかなだな。
 ここで食べた、鳳梨酥が美味だった。何でも手作りのやつらしい。普通は機械造り。身のつまり方が違うというか。
 で、夕食の前にツアーの同行者がマッサージにいきたいとかいいはじめるので、仕方なく一緒に。マッサージなんてやりつけないからリラックスできないっちゅーねん。
 案の定、隣で親父さんは高いびきだが、こちらはそれどころではない。肩や首は痛いわ、足をもまれればつるわで、散々。
 肩を中心にもまれるのだが、なんとなく思ったのは、リンパにそってやっているな、と。肩から脇とか太股をもられるときとか。まさに血行の流れをよくしている感じ。
 ちなみに、足裏はやってもらわなかった。全身をやっている間に足裏やってくれるというhなしだったのだけど。他にも美顔(?)とかもあるらしい。
 夕飯の中華もいまいちだった。フリーできて食べれば美味い店なんだろうけれど。
 8時すぎにホテルに到着。市のはずれにあるので、ちょっと時間がかかる。ホテルの外観は新宿都庁といった感じ。そこの32階の部屋(最上階は40階)。眺めはよかった。風呂場にはシャワーブースついているし。風呂は、私が足を伸ばしても向こう側につかないくらい。ウェルカムフルーツもあったしな。
 ホテルの近所にコンビニがあるかを確認し、ホテルの売店で絵葉書を買い込む。今回は20人弱に出すから少ないほうかな(爆)
 10人分くらいを書いたところで力つきて就寝。隣にくまがいないのが非常に不安。くま……。
 早起きをして友人宅へ。昨晩作っておいたケーキとサンドイッチとともに。あとは、アヒル隊長いっぱいセットとコップも一緒。
 乗換駅で集合し、友人宅へと向かう。なんというか、相変わらず学生時代と変わらずに電車の中では騒がしいのだな。もうあれから10年はたっているというのに。(少しはいいから落ち着け)
 たどりついた駅で、友人とご令息の出迎えを受ける。彼もそろそろ1歳になるところ。生まれてすぐくらいの写真しか見たことがなかったので、ずいぶん大きくなったなという印象。……それよりも、10年前から変わっていない友の姿に笑ってみたり。
 んで、下で待っていた旦那様とともに彼女の家へ。ちょっと時間的には早めだけれど、持ちよりパーティが始まる。
 ……昔から、誰かの家で集まるときは食材を持ち寄って騒いだのだけれど、これってあんまりしないのかな。そこの家にばかり負担をかけてはいけないので、こうしているのだが。
 飯を食いつつ(昼間なので酒はない)、色々と話をする。昔の話から今の話まで。旦那様にはわからない話が多くて申し訳ないなと思いつつ。
 持っていったケーキは息子君もちょっと食べていたのでよしとする。酒いれてかなくてよかった。
 んで、持っていったお土産の披露。なんだか、息子君よりご両親が喜んでいたのは気のせいか? あひる隊長は、その場の全員が心奪われていたし。
 動物バスも、まだ自力ではなかなか押せないようだけれど、きっとそのうち押してくれるようになるだろう。中身で遊ぶのはまだまだ先かな。
 ……しかし、天路歴程ってそんなにマイナーなのか(一発変換で出てこなかったしな)。私も20年くらい前の記憶なのでさだかではないのだけれど。今度、探して読み直してみよう、クリスチャンの大冒険(違います)。
 泊まり組は、宿へつく時間があるので、午後半ばにて辞去。日帰り組と別れて別ルートへと向かう。
 
 いった先は犬吠崎。犬吠についたころには、外は真っ暗でホテルの場所もよくわからない。駅からすぐだろうと思って調べてなかったし。
 確か、海辺リだったはずという推測の元に波の音がするほうへと向かう。やがて、看板が見えてそちらが正しかったことが判明。
 ホテルはホントに海っぺりにたっていた。ホテルのあかりで見る海はかなり荒れていて白い波しぶきがあがっている。
 左手には犬吠埼の灯台が明かりを投げかけていた。灯台そのものは珍しくもないけれど、ちゃんと明かりを投げているのって見るのははじめてかもしれない。くるくるまわる光にしばし、目をとられる。
 ホテルにチェックインするとまず、土産のしょうゆが渡された。干物は明日の朝もらえるそうだ。(「このしょうゆ、夕飯までに飲みきるんだよ」とトイレ組に真顔で説明したら、従業員さんがぷっと笑っていた。そんなに面白かったのか?)
 部屋についてところてんの歓迎を受けてから、まずは一風呂あびにいく。ここのホテルは13種類の風呂があり、朝夕で男女が入れ替わるらしい。
 軽く展望風呂(露天ではない)につかってから部屋に戻って、食事がくるのを待つ。夕飯は今ひとつだったか。あんまり温かい料理がなかったし。量だけはたらふくあったのだけど。
 夕飯後にまた風呂。奥の岩風呂にいったり謎の小部屋風呂にはいったり。風呂場のバスタオルが使い放題なのが嬉しい。
 部屋に帰って敷いてある布団で一休み。アルコールをあけつつちょっとの時間をすごす。
 その合間に、私は葉書を書いていたのだけれど。別になにがあるわけでもないけど、なんとなく旅先からは出すのが習慣なので。
 明日は、5時半すぎに日の出らしい。部屋も風呂も東を向いている。寝たのは2時過ぎだけれど起きられるのか。(って私は起きられるけどな)
 ……夜中にふと起きると、部屋の中が微妙に明るくなりまた暗くなっている。窓も障子もしめているけれど、灯台のあかりがわずかに入って部屋の明暗をかえているようだ。

 犬吠組と帰宅組がまだ一緒にいたときのこと。
 友人の知り合いが上京してくるという。なんでも日帰り(多分)で、彼女に突発的に会いにくるそうで。しかし、彼女のあいている時間は1時間半だけ。その1時間半のために、片道をそれ以上かけてくるわけだ。
「よくやるよねー」
 とまわりはいっていたけれど。
 1時間半もあえるなら私だっていくよ? つーか、私の場合は往復の時間のことより正規料金で往復すると6万かかるというほうが痛いんだが(吐血)。
 さらに、そんなことしたって向こうがあってくれないのがわかるので、しないけれどな。(というか彼方までひかれる自信あり。げふり)
 真顔でそのことをいったら、まわりがさらにあきれていた。だって、ライブとか芝居とかだって正味それくらいのために、移動するじゃん(真顔)。
 あえるなら、いつだってあいたいんだ。
 夜中にえらい汗で目を覚ます。アルコールのせいか? 風呂を浴びるのも面倒だったので、冷房をつけてもう一度寝る。その後、何度か冷房を付けたり消したりしながら朝を迎える。
 チェックアウトをしつつ、行きたかった中国茶の店の場所をホテルできいてみると電話をかけて調べてくれた。んが、電話がつながらないらしい。だいたいの住所を頼りに自力でいくことに。
 しかし、いけどもいけども店は見つからず。うろうろしたあげくに、朝兼昼は別のところで食べることにする。
 そのとき目についたのが、一風堂本店。ちょうど11時からのオープンで外に列ができている。その最後尾に並んで待つこと10分ほど。第一陣として店に入る。ラーメンと明太ご飯、餃子を頼む。
 それにしても明太ご飯が300円なのか1200円なのか迷う。漢数字で縦書きになっていたのだもの。結局300円だったけど。

 友人は今日も芝居。私はホークスタウンに茶を飲みに行く。駅で別れたあたりから雨が降り始め、友人に借りた折りたたみで唐人町へ。地下鉄を出ると、えらい暴風雨。そして海沿いのために、やたらと潮の香りが強い。
 タクシーをとばすのももったいないので、風にとばされつつホークスタウンへ。といざらすのぬいぐるみ売り場にひっかかりつつも、茶屋を確認してドームへいこうとしたところで力尽きる。
 えらい勢いの風雨で傘がまともにさせない。もう横殴りの雨である。仕方が無いので先に茶をすますことにする。
 茶の種類は多いが、説明書きが一切ない。とはいうものの、名前を見ればだいたいもうわかる(笑)。青茶か緑茶の飲んだことがないのを飲んで見たかったのだが、一応おすすめをきいてみた。進められたのは台湾青茶。阿里山にしてみた。なんというか、えらい甘かったのは、出された干物のせいか?
 途中、胡弓の生演奏があったり。で、お茶の入れ方を説明していかないなと思ったら、空になったころあいを見て、いれにきてくれるんだな。まぁ、別にそれはいいのだけれど。
 外では雨どころか雷まで鳴り始める始末。小止みになるまでここに居座ること決定。モバイルを取り出しネットにつなげたり、メールを書いたりする。
 そして、ここの店員、結構よってくる。別に私は一人だしどうでもいいのだが。隣に座っていたご夫婦が色々売りつけられていた。はじめてで、セット買っていってもどうよ? しかも茶盤って結構大きいんだが。
 たっぷり茶も飲んだところで、ドームに向かう。外には桑田圭助(?)の宣伝トラックがきていたのだが、雨のためにスタジオオープンといかない模様。
 ドームではちょうど試合中らしい。それを横目に、グッズ売り場に直行。ホークス君(ハーリーとかいう名前だったか)があまりに可愛いので(鳥だしな)、根付を買ってみる。親父さんにはタイガースのファスナーアクセサリー。全球団のものがあったので。
 ここで、ガメラとギャオスが戦ったのねと感慨にふけり、写真をとる。なにしろ、昨日飛行機から見下ろして「ああ、あそこからガメラ海泳いでやってきたわ」とうっとりしていたくらいだ。(そしてこの日の芝居のネタで「福岡県民は全員、福岡ドームでギャオス捕獲」というのがあったらしい。見たかった……)
 なんだかんだでいい時間になったので、市内に戻ることにする。途中、雨にぬれて(傘をさすのをあきらめた模様)歩くカップルがいたりした。

 市内でまずは傘をさがす。今のは借り物だし。ペンギンの頭のついた折り畳みにしようかと思ったが、家にはもうあるし全部500円だったので長いのを買うことに。花柄をしばらく物色していたら、16本骨の傘があったのでそっちに乗り換え。前から骨数の多いヤツがほしかったのだ。
 ファンシーグッズ売り場で、うろうろと見て回る。……なんでここでまたクマにひっかかるかな。白いクマがあんまり可愛かったので、一緒の写真立てになにをいれる予定もないのに購入。小さいフレームのものなので、何をいれるか微妙だな。やはり大輔のかな(本気)。
 劇場から出てきた友人と二手にわかれて、待つ。楽屋口の横がエレベーターホールなのだ。私が上で、どれに乗ったかを確かめ、友人が下でつかまえる寸法。撤収作業をしているスタッフさんに、ポスターをいただけないかと交渉してみたら、くれることになった。ラッキー。……って内緒でもらったのだけれど。
 そうこうするうちに、お目当ての方が出ていらしたので友人に電話連絡をし、そのまま私も下へとくだる。私もなんとか間に合い、いつものようにお写真をお願いして撮らせていただいた。
 その後、テディ・ベア展をのぞきにいき、あまりにもクマそっくりのテディがいたのに大笑いし(頭が小さくて手足が長い、ちょっと赤みがかったやつなのだ)、それから昨日目をつけていたイカ刺し屋にいく。
 が、中に入って水炊きを頼もうとすると、すでにメニューからはずされた後。イカ尽くしコースは品数多そうだし、ということで、イカの活き作り単品に、吸い物、豆腐などを頼んで食べることにする。
 イカの生き作りはまだきゅるきゅるしていて、美味しかった。吸い物は、鱧にマツタケ。ちょっど土瓶蒸し風味。
 で、イカは刺身のあとに、げそ部分はにぎりに、エンペラのところを別料理に仕立ててくれる。量が増えるというのでてんぷらにしてもらった。にぎりの数もサービスしてもらえたらしい。
 もうちょっと時間があるということで、美味しいという珈琲屋に一服しにいった。……これが後の失敗を生むことになる。

 最後は空港での買い物タイム。親に頼まれた明太子。メーカーがどこがいいのかわからなかったので、個人的趣味で「あごおとし」。だって、去年の新感線・福岡公演でよし子さんの腕に書かれていたというから。それから、海苔の焼酎とやらを買ってみる。職場への土産はドームで買ったのでよし。
 搭乗口の側の土産屋で、梅ヶ枝餅を発見したので最後に買い込む。
 飛行機は通路の真中だったのだが、途中でトイレに行きたくなる。乗る前に飲んだ、豆から出した珈琲のせいだ。そういえば、この前もトイレにいきたくなったんだっけ。トイレから戻るとき、窓側の席があいていたので、そこに座った。
 迎えにきた親父さんの車に乗り込み帰宅。なんだか、妙に長く感じた旅行だった。

 梅・続編。
 昼間、クマにはメールを打つ。
「ガメラの聖地にいってきます。今日のブランチは一風堂のラーメンでした★ ところで、梅…、送っておきましたので。ふふふ。早ければ火曜か水曜には届くと思いますので、受け取りましたらご連絡くださいまし」
 はっはっは。ざまぁみやがれ。届いて吃驚するぞ、クマ。特にレスもなかったので、向こうも流しているのだろうとそのまま忘れていた。
 そうして飛行機に乗る直前。メールが届く。誰からだろうと思うとクマから。
「福岡旅行は楽しかったですかな? 貢ぎ物、せっかくですからありがたくいただきます。お返しは例によって気持ちだけにて失礼つかまつります」
 クマ、本気にしてるよ! 届くのははがきだけだよ! 思わずその場でわびメールを送りそうになるがせっかく仕掛けたいたずらなので、最後まで見届けたいということもあり我慢する。……というか、プチパニックになっていたせいなんだが。
 羽田についてから、
「福岡は美味でした。屋台もラーメンも制覇♪ …送ったもの、ほんの気持ちですので(汗)返礼のお気持ち、ありがたく頂戴いたします★」
 クマ、怒らないといいけれど……。てか、葉書しかこなくてレスはよこさないだろうなぁ。それだと、怒っているからレスをいれないのか、別に流しているだけなのかがわからない。
 うう、これからしばらく胃が痛い日々だ……。
 相変わらず朝一番の飛行機に乗るのである。が、今日は休日なので親に空港まで送ってもらう。明日も帰り迎えにきてもらうのだ。
 行きの車での会話。
「福岡でしかやらない芝居なのか」
「東京でもやるよ」
「東京のを見ればいいじゃないか」
「東京のも見るよ」
「同じのを?」
「同じじゃないよ、違うよ」
 不毛な会話である。

 空港についてまずはチェックイン。行きはJASの誕生日割引でいく。カウンターで切符と免許証を出すと「おめでとうございます」といってもらえる。
 で、カード会社のラウンジにいこうとしたら、6時半からしかやっていない。なんてこったい。仕方ないので、ゲートの中に入り、端から端まで歩いて土産物をチェックする。しかし、この二年余でよく飛行機乗ってるよなぁ。
 福岡というか九州にいくのは初めてなのだが、いつもいくところと飛行経路が違っていて面白い。富士山の北側をとおるのね。
 途中まで、広島上空をとおるまで、ずっとおきていた。それから少し寝て、起きたら座席の前のところになにやらはさんである。マイレージとかの案内かと思ったら、誕生日カード。しかも手書き。芸が細かいぞ、JAS。思わず、降りる前に乗務員さんに「ありがとうございます」といってしまったよ。
 空港についてから、まずは空港内の土産物をチェック。……クマに早速ひっかかりそうになった。
 で、ようやく市内に向かう。ホテルによる予定だったのだが、かばんひとつできたので、友人には大牟田線まで出てきてもらう。
 太宰府にお参りにいくのだ。つか、ここの梅ヶ枝餅を食らうのが目的。
 神社では玉串の奉納をしていたり、剣舞をしていたり。帰りにちゃんと目当ての餅の焼きたてをくらう。
 これが食べたかったの〜。

 昼は市内で食べるつもりだったのだが、いこうと思っていた店がランチをやっていなくて馬鹿高いメニューしかなかったので断念。かわりに、博多料理と銘打ってあるところで、石焼鯛茶漬けを食べる。
 石焼きの入れ物に、鯛茶漬けがはいっているんだが。微妙に味が甘くてちょっと不満。もう少ししょっぱいほうが好きなんだが。
 そうして、芝居をみる。
 去年のものの再演なのだが、基本的に変わっていなかったと思う。細かい台詞回しとかは覚えていないからなんだけど。
 終わったあとに、文具屋でペンを買おうとしたところで梅の絵の書いてある葉書を見つける。……コレだ。「梅」を送ってやろうじゃないか。ふふん。(詳細は後述)

 その後、まずはホテルにチェックインしにいき、それから友人の電話を機種変更にいく。しかし何故に旅先でするんだ。いや私がたきつけたからだが。それの時間をつぶしつつ、またもや文具屋に戻り、どうしても気になったのでクマ購入。……だからなんで旅先で増えるんだよ、クマが……。
 友人の電話は、電話帳を自分で移すようにといわれ、メモリー移動機械(?)にとおすことに。なるほど、ああやって移動させるのかと勉強になった。あとは私と同じ機種なので、さくさくカスタマイズして使えるようにする。
 そうしてから中洲の屋台へいくことに。地図でみるとこの道を走るバスに乗ればいいはずということで、やってきたバスに飛び乗る。100円で2停留所くらいいくともう中洲。
 並んでいた屋台を一通り見てみて、なんとなく店の雰囲気が気に入ったところに入る。てか名前が気に入ったのだけれど。「司」っていうところ(わかる人だけにわかる)。女将さんが一人で料理している。手伝いは二人いるのだけどね。で、この女将、着物着てちゃきちゃきやっているんだよな。
 椅子を詰め合わせて二人分のスペースを作ってくれる。二人とも酒を飲まないので烏龍茶で乾杯。さがりのステーキとてんぷら、明太子の天ぷら、焼きナスなどを注文。できあがってくるまでの間に、梅の葉書に手紙をしたためる。
 そこで料理を食べたあとに、ラーメンでしめるために場所を移動。一人1杯は食べらそうにないので、ラーメンとおでんをやっているところにいき、一皿ずつ頼んで食べる。
 帰り道に酒を購入。ホテルで飲むのだ。帰りは歩いて帰ったのだが。途中、デザートと称してハーゲンダッツでアイスを食らう。

 泊まったのはレディースホテル。男子禁制の女の園。部屋に風呂もついてるのだが、下には大浴場がある。友人と入りに行く。頼めばエステもしてくれるらしい(別料金)。
 いい具合に風呂からあがり、フロント前をとおろうとすると、ある女性につかまる。ここのホテルを記事にするらしく、ロビーでくつろぐ客の写真がほしいという。特に用も無かったので友人と二人でモデルをすることに。顔ははっきり写さないっていってたし。
 そこで30分ほど拘束されてから部屋へ。たらたら酒を飲んでひとしきりしゃべってから、就寝。

 梅の話。
「これから梅ヶ枝餅食べてきます♪」
 そんなメールを送ったのが福岡についてから。大宰府についたところで電話を見てみると、レスが入っている。
「まぁまぁ、それでは産地直送でお願いします♪ 楽しい旅を!」
 そもそも梅ヶ枝餅は焼きたてが美味いはず。そして、これは送れるものなのか? 店できいてみればいいやと思いつつ、メールを返す。
「マジに送りましょうか? つか、日持ちするんでしょうか」
「ははは、冗談ですー」
 これ以上ないというほど即行でレスが帰ってきた。わかってるよ、冗談だってくらい、まったく。こっちも半分は冗談だ(つまり半分は本気だ)
 それでもなんとなく癪にさわったので、どうにかしてやろうと思っていたところに、梅の絵がついた葉書を見つけたというわけだ。
 ふふん、これを送ってやる。
 ちゃんと絵の横に「←うめ。」と書いておいた。(下の文面にも何かをいれたはずなのだが記憶の彼方である。むぅ)
 これで明日「梅、送りましたから」とメールを打てば完璧だ。ふふん。
 朝起きて。やはり胃が痛いそんな1日(死)。

 今日は母の日ということで、祖母をつれて日帰り温泉である。ところが、初っぱなから緊急事態発生。待ち合わせの駅に祖母がいない(爆)。
 祖母の地元駅で待ち合わせたのだが、時間に少々遅れていったらすでに姿がない。あわてて同居している叔母に連絡したところ、時間通りに家は出たという。ひょっとしたら、先にいったのかも、と乗換駅まで出てそこで駅放送かけてもらうがが、やはりいない。  特急の切符は私が持っているし、刻一刻と発車時間はせまってくる。パック旅行なので、列車の変更きかない。最悪、ホテルの予約取り消しまで考える。……途中、祖母が叔母に電話して、どーやら特急ホームにいるらしいと判明し、あわててそちらに向かったのだが。
 流石に心身共にくたびれ、こんな時はクマにメール、と思って(笑)メールをした。いや、今日はメールをしようと思ってはいたのだが。まさかこんなないようになるとは(苦笑)
「母の日で祖母と温泉……のはずが祖母が行方不明! どーやら、先に一人でいってしまったようです。;はたして無事に合流できるのか……。姫@焦燥中(--;」
 休みの日の朝(9時前)だったので、多分レスはないだろうなと思っていた。(私は用がなければ休みの午前中なんざ、起きてない)
 祖母を無事捕獲し(笑)、発車5分前の電車に飛び乗り、やれやれと一息ついたところで電話が揺れる。……クマからのレスだ。
「健康でなによりじゃーないですか!」
 …………。
 論点が違う。流石はクマ。脳天気すぎ。
 祖母と合流できて予定の行動に乗れていたので、このメールで内心大笑いだったんだが。祖母が見つからず電車に乗り遅れていたら、ぶちぎれていたとだろう(爆)
 ともあれ、温泉地についてまずは飯。なにしろ胃痛だったので、朝を食っていない。だが、昼飯も普通の懐石だというのに食べきれない(死)。つーか、なんで山梨でふぐなんだよ。しかもこの時期に。いや、ふぐ差し美味かったけど。
 少し食休みをして、いざ温泉へ。昼間ということもあってか、浴場は貸し切り状態。拾い湯船で久々に泳いでみる(オイ)。露天風呂にのんびりつかり、打たせ湯に打たれてみたり。脱衣場には水も用意してあったので、それを飲みつつ1時間ばかりつかっていてから出る。ちょうど入れ替わりにどやどやと人が入ってきた。ラッキー。
 風呂からあがって、流石に疲れて休憩室で睡眠をとる。つか、行きの電車でも寝てたのだが。そろそろ痛みだした胃を抱えつつ帰路に就く。そしてまた寝る。……連日チャットしすぎ。
 夕飯もせっかくだからということでとっていくことにする。並ぶ中華で有名な鼎泰豊にて小包蒸と炒飯をいただく。あと杏仁豆腐。胃は痛かったが、頑張って食べる。……ちょっとだけ並ぶ店違いでトンカツ屋にしようかと思ったが、まだ中華の方が消化がよさそうだったので。
 そんなこんなで、忙しかった1日もようやく終わり。やれやれ。当然、帰宅してからもネットにあがるまで仮眠。……寝過ぎ。

 で、クマである。いやもう、朝っぱらのレスで久し振りに、とっても負けた気分。ていうか惚れ直した(爆)。先日は、名前をうっかり忘れてゴメン(西の方に陳謝)。
 ……普通ならああいうときのレスって「心配ですね」とか「見つかるといいですね」くらいしか出てこない。それをとおりこして、こちらの気勢をそぐというか思わず力が抜けるレスを返してくるのがクマらしい。
 いつもそうなのだ。私が怒ったりへこんだりしていると、思いも寄らない角度と方向から、絶妙なレスをよこしてくる。ヤツの場合、天然ではなく、計算の上のはず。……文章書くのが苦手だなんて嘘つけ(ぼそり)
 そういう返し方ができるクマには、やっぱりかなわないな、と。ホント、恋愛がらみ以外のことに関しては憎らしいほど手慣れていやがる。頼むから、もう少し男女の心の機微にも精通してくれ……。
 そして大いに悔しいのは、そんなクマの言動でかなり救われている自分がいることだ。この人には、一生かなわないと改めて思った。
 ま、惚れているうちはどーやったってかなわないけどね(自嘲)。
 朝っぱらのモーニングに列ができている。そりゃ、あれだけの人数で泊まっていればな。もそもそと朝飯をすまし、それから荷物をあずけてぶらぶらとショッピングモールに時間をつぶしにいく。
 流石はプリンス。ブランド店がぞろぞろ。でも用がないので見ただけで終わり。つか、わざわざここで買わなくても、地元のアウトレットで買うわいな。いわゆる土産物屋にも足を運び、土産物色。
 子供の玩具店にて。
 シロクママペット発見。
 ……。
 さらにレッサーパンダのマペットもある。
 …………。
 そして、レッサーの方がクマより少し小さいのである。
 ………………。
「すみません〜、これください〜」
 ちなみにレッサーが「姫」でシロクマが「じい」という名前である。じいには、可愛い丸いしっぽがついていてかなりお気に入り。この日の暇な時間、連れと二人で人形遊びに興じる。……いったいいくつだよ、オレら。
 そういやぁ、ホテルのロビーにて香りクマも発見。クマが電話につけていたクマシリーズである。全12色ありやがった。青は当然買うとして、もうひとつを迷う。色や匂いは他のがいいのだが、青は「7」で、「9」のは紫なんだよな。……クマは7日生まれ、姫は9日生まれなのだ。結局、青と紫を購入(てか買ったんかい!) ただ、一緒においておくと匂いがまざりそうなのでこいつらは別々におかれる運命だ。
 青と紫……(思考中)……(!)……チナとカイ!(内輪受け) えっらい、懐かしいな。性別逆だけど。あー、クマ、カイに似てなくもないな、天然ボケなところが。いや、クマはかなりな確率で確信犯だが。
 
 今日は、24日に発売になるアルバムのお披露目ライブ。アルバム全曲をやってくれるのだ。すでにアコライブで何曲か聞いていて、絶対泣くと思っていた謙太郎ボーカルの曲でやはり泣く。多分、歌詞を見ただけで泣けることだろう。
 全曲を解説付きで、総計3時間以上のライブは流石につらかった。ずっと座っているから微妙に眠くなるし。そしてトイレにもいきたくなったり(いったよ)。
 ステージまではちと遠かったが、師匠がよく見える位置だったのでよし。やっぱり、師匠はかっこいいのだ。

 帰りの鈍行の時間まで再び時間をつぶす。
 ミカドのモカソフトを食していなかったのでまずはそれを食らう。とってもモカなソフトだった(意味不明)。
 そして、いっていなかった腸詰屋に、遅い昼食と早い夕食をかねて食いにいく。焼き腸詰めのサンドをくらい、試食コーナーでしこたま試食をして、レバーローレなるレバー多めの練り物を購入。あんまりレバーは好きではないのだが、これくらいのレバー色が抜けた感じなら平気。
 最後に酒を購入して、横川までまたバスである。
 ……ところで、どうにもJAYWALK帰りらしいのはうちらしかおらず。乗り継ぎの関係で、このバスにしか乗れないのだが。流石は、ファンの年齢層もJAYと同じくらいなだけある(爆)。
 帰宅して流石にぐったりしていたのだが、ネットチェック。テレホをまたなくてもすぐにつなげられて、しかもすぐにつながるのがいいね!
 ……ところで、コンタクトの保存液がなくなって水につけるしかないんだが。ま、いっか。
 このペンションは食事時間が決まっている。朝は8時半だというので、それに合わせて起きてごそごそやっていたら、モーニングコールまでかけてきた。まめなご主人だ。
 朝飯を食ってから30分くらい仮眠。自分でもいびきをかいているのに気づいて吃驚。疲れてんだな。
 なにしろ、足が筋肉痛だ。昨日はそんなに歩いていないというのに。まぁ、ショートブーツで歩き回っているせいかな。
 雪は昨日のうちにやんでいていい天気。ペンションから駅までは歩くことにした。ずっと下り坂だし。……と思ったら甘かった。舗装されてない舗道があって、歩きづらい。予定よりも多く時間がかかった。まぁ、途中でお気に入りの和菓子屋で菓子を購入できたのでよし。
 予定通りの電車で湯河原へ。ここの梅園を見るのが今日の予定。駅につくとちょうどお昼くらい。何を食べようかとあたりをぶらぶら。結局、あじのまご茶漬けにしてみた。なにげなくさらさらとかきこんでいたら、わさびの固まりが入っていて脳天までしびれた(マジ)。
 それからバスに乗って梅園へ。山の斜面に植わっているもので、その場にいくまでにも10分くらいかかり、さらに梅に埋もれるためには斜面をのぼらねばらない。筋肉痛のブーツにはつらいんだが。
 それでも、えっちらおっちら登ってみる。知らなかったが、梅ってすごいいい薫りがするんだな。まだ5分咲きといったところで満開ではなかったのだけど。
 のぼってふと振り返ると、山間から海が見えた。湯河原は海に近いし。しばらく、梅林の中でひなたぼっこしながら、モバイルを扱う。なにしろ、予想していたとはいえ昨晩は電波が入らなかったので。
 出店で面白いものを見つけた。「姫のまごころ」という菓子。賞味期限を確認して購入。もちろん、クマに後日送るため(笑)。
「雪、大丈夫ですか?湯河原はいい天気です。梅が良い薫り。姫のまごころという名前の菓子を見つけたので今度送ります(笑)」
「寒かったっす!いやはや、昨夜そこそこ雪が降りまして今朝方は車が真っ白でした。春の訪れが待ち遠しいものです」
 向こうは雪だった。いっていたら、帰りの飛行機とばなかったかも。いかなくて正解だったなー。
 昨日に引き続き、頭痛がぶりかえしてきたので予定より早めに帰宅。そのまま新宿に出るつもりだったのだが、家で一休みしてからいけそうだったので家へ。
 家の風呂に入ったらだいぶ頭痛はましになった。帰りの電車で居眠りしているときが一番ひどかったなぁ。
ごそごそ気を取り直してでかけたのは、泉見君の収録番組。BS系のやつが公開録画だそうで。ライブもあるというのでいってみた。いってからしばらくして、ちょうど始まるときだった。あまり人がいないなーと思いつつ。
 相変わらず泉水君のライブはすごい。カメラが入っているということもあり、すごくカメラ目線をきちんと使う。どうやれば自分を魅せられるか知っている動きだ。
 ……しかし、あの腹はヤバイだろう。顔は10代でも通用するのに、あの腹は……。流石、3月で三十路に突入するだけはある(爆)。
 その後のトークがブースの中で行われてそれも見ていった。出番が終わった泉水君が目の前を通っていったのだが声をかけられず。藤重やJEHOにかなり積極的になれるのだが(苦笑)。やはり相手が自分を知っていないというのは、後一歩の勇気がでないものなんだな。
 それでもって帰宅。濃い2日間が終わったのであった。

 ――でもやはり、クマに逢いたかったよ……。
 ばたばたとやることがあって、寝たのが4時。おかげでえらい眠い。もそもそと、昨日買ったチーズパンを食べていたら、予定の電車に間に合いそうにない時間に。これに乗り遅れるとすべての予定が狂う。久し振りに駅まで疾走する。間に合ったんだが、電車に乗るころには足ががくがく。ダメすぎ。
 まずは最初の目的地は小田原。ここで、伊豆急フリー切符を買うのだ。こちらのほうが微妙に割高になるのだが、いちいち切符を買う手間がなくていい。電車に飛び乗ることになったら、買ってる時間などないしな。
 小田原から次は熱川。ここのバナナワニ園にいくのだ。もちろん目当てはレッサーパンダだ。
 ……その前に腹ごしらえ。調べておいた店へと向かう。そこは開店前だというのにすでに行列。名前を書いて待っていると、最初の回転に入れた。一人だしな。
 おすすめらしい、磯納豆丼を頼む。細切れにした、アジ、イカ、海老などと納豆があえてある。なんだか豪華。美味しかったけど、口のまわりがねぇ……。
 外に出るとすごい人。有名なんだなぁ。
 で、ようやくレッサーに会いにいく。事前に調べたところによると、ここのレッサーはシセンレッサーで小型らしい。確かに記憶にあるのより小さくて色が薄い。寒いところの生き物なので、かなり元気に動きまわっている。可愛い。
 にぃにぃないてるし。あっというまにフィルムがなくなっていく。
 もう別々の檻に入れられているのが寂しいのか、はりついて隣の子を呼んでいるわけさ。その仕草が可愛くて可愛くて。あと、チビたちが運動場でころころころがっていたし。
 ワニはどーでもよくて、ひたすらレッサー。でもまぁ、植物園にもちょっと入ってみた。暖かい。そうか、温泉を使って温室にしているのか。
 ま、一応本園のワニも見る。でかい。以上。
 植物園で感動したのが、ハス。熱帯のハスは色あざやかなのだ。青や黄色の極彩色が咲いている。思わず写真をとる。
 ここらにきて天気があやしい。雨どころか雪だ。次は桜を見にいくというのに。
 で、「伊豆花見旅行」(勝手に命名)のメイン、河津にいく。ここの桜は緋寒桜と大島桜の自然交配でできた品種らしい。二月にはもう咲くという。その桜祭が今日からなのだ。ネットで見た感じだと咲いているようだったが。
 ちゃんと咲いていた。濃い桜色の花が満開だ。下には黄色の菜の花。
 ま、満開だったのは駅の近くだけだけど。
 河原にそってのんびり歩く。出店をひやかしつつ、一時間ばかりいって戻ってきた。雨はそれほどひどくないんだけど、体が冷えたせいか睡眠時間がたりないせいか頭痛がひどい。
 当初の予定より一時間早めにひきあげることにする。
 宿は伊豆高原。一人でも泊めてくれるところはなかなかなくて。場所がわかるところのほうがいいので、馴染みの土地にした。
 駅ビルで買い物をしている間に、外はかなりの吹雪模様。おいおい。
 バスでついたのは、思っていたのと違うところ。前に泊まったところだと思ったのだが違ったようだ。ペンションである。ご主人が応対してくれる。風呂が部屋にないのはともかく、トイレと洗面所も共通とは思わなかった。夕飯は、まぁまぁかなぁ。なんとなく給食な感じ。
 一人でくるのは珍しいのか、ご主人がかまってくる。職業をつっこまれるとは思わなかった。
 食後すぐ、風呂にはいる。普通の家の風呂のようだ。広さがね。なんとなくもったいないので、何度か湯船につかったり出たり。一応、温泉だったらしい。
 そのあとは、部屋でひたすら葉書を書く。10枚以上書いたぞ。どうしても、旅先からは葉書を出したくなるのだ。ま、夜にすることがないというせいでもあるのだが。
 葉書は河津桜のやつ。が、しかし、このポストカード1枚100円もしやがる。全員分はこれでまかなえず、普通の伊豆のポストカード(こちらは10枚以上で400円しない)にしてみた。
 部屋においてあるノートをみたのだが、みんなカップルできてやがる。悔しいので、片思い(げふり)の相手にあいにいきたかった、と書いておいた。
 にしても、ノートの最初に「『VIAGRA(ED)』あります。オーナーまで」ってどうよ?

 クマに今日もせっせとメールする。いいの、返事がなくても。そしたら、夕方のには返事がきた。
「満開。桜は満開です。誰かさんではございませんので、花見酒はしませんが(笑)てか麦酒しかないんですよ。あつかんでもあればいっぱいひっかけるのですが。桜姫」
「風流で結構でした。広島はかなり冷え込んでおいます。お風邪をめされませぬようお気をつけて下さいませ。下僕」
 ……下僕ですかい。
 ……高野の朝はアンパンマンから始まる(爆)。早朝に起きたらやっていたので。だから、ロールパンナちゃんってなんなのよ? そしてメロンパンナちゃんの「おねえちゃん、受け取って! メロンジュ〜スっ!」って飛沫をとばすのやめろってんだ。

 朝は6時前に起床。行く前に冗談で「修行しにいくの?」といわれまくっていたのだが、冗談ではなくなった。
 供養をしてくれるというので、母のを頼んだら朝の6時からお勤めですって。せっかくだからと思って起きて本堂にいったのだが。…………寒い。
 半端でなく寒い。流石にコートを着ていけないので。ストーブあっても寒いのだ。おまけに読経は1時間ちかくあるし。げふり。
 泊まったのは寺。高野山観光協会が世話してくれた所。高野山にはこういった宿坊が山のようにある。だいたい、収容人数は100名を数えるらしい。がしかし。この寺に泊まったのはうちらだけだった。前日は多かったらしいのだけど。
 それもあって、朝の本堂すきまくりで寒かった……。
 朝飯を食って、それからこたつで仮眠。ぐぅ。
 一番遠いところは昨日見てきたので、今日は自転車を借りて近場を見て回ることに。坂道はそんなにないと思ったのだが微妙な高低差があり。ゆるい登り坂でもあがりきれない。年を感じる。
 共通拝観券を購入したのでさくさくまわる。昼過ぎには下山するつもりだったし。秘宝館……じゃなかった霊宝館が面白かった。徳川家の家系図があって、そこに「駿河大納言 忠長」の名前が! 三代将軍の兄弟だ。そう、「三代将軍の座をあらそって破れた、駿河大納言卿忠長公の忘れ形見」といえば松平長七郎! そうか、長七郎様は家光の甥っこだったのか。なんか、このつながりをみてすっげー嬉しくなってみる。
 昼飯はまたもや精進料理が老舗の店。つっても、ここではタンパク質が出てくる。結構美味かった。
 あとはかるかや堂というところにいってみる。かるかや童子を奉ってあるんだが。
 父親がいる。こいつは奥さんがいたのだが、ある時外出して雨にふられ雨宿りした先に美しい娘がいるのを見初めて妾に迎えた(よくある話)。ところが、彼女を案の定、本妻がいじめる。それに心を痛めた父は出家。妾は身重の身で屋敷を追い出される。大きくなった童子は父が高野山で坊さんになっているときき、母と一緒にいくが女人禁制で母は山の手前で待機。童子は会う人ごとに父の消息をきく。その中で、一人親切にしてくれた坊さんがいるのだが実はこれが実父。でも、父親は名乗り出ることができない。童子は父を見つけられず母の元に戻るが、母死去。またもや高野に戻り、親切にしてくれた坊さん(父親)の元で修行することにした。その童子が、父母の供養にと石像を彫るのだった。
 ――結論、妾をこさえた父親が悪い。

 午後には山を下りる。メールが7件と留守電が1件あった。とりあえず、電波が入るようになったのでせっせと返信。あと、自堕落な生活を送っているはずのヤツにも送信。
「下山:案の定圏外でした。般若湯いかがでしたか?(笑)高野にはそのままズバリ『般若湯』というお酒がありました。どんな味がするかな??」
 難波に出て、そこでたこ焼きを食らう。でもって、食らっている間にレスがあった。
「ボジョレーヌーボー:飲んぢまおうぜぃっ♪つー企画がございまして夕方から行って参ります。あぁ、また今夜も酔っ払い〜笑。」
 だ、そうだ。……ホントに毎晩飲み歩いているよ、この人。しかも楽しそうに。
 帰りの空港は伊丹。こちらもそれなりに店がある。
 帰りの飛行機は何故か、定刻より15分早くついた。……近道でもしたのか?

 ちなみに、つい最近変えた、日記のタイトル。昼に食べた精進料理の弁当の名前から。なんとなくいい感じだったので。

高野山。

2001年11月24日 諸国漫遊。
 楽しみにしていた高野山へゴー。
 朝飯を食っている間に、なにやら電話が揺れる。見ると昨晩酔っ払ってメールをいれた御仁からのレス。
「蟹は美味でしたか?:三連休自堕落モード全開の生活ぷりっす。今夜も飲み♪」
 相変わらず飲むのが好きな人だ。多分、昨晩も飲んでいてレス遅れたんだな。しかし、自堕落とはいつつ、10時前に目覚めているのは立派だ。
 今度はちゃんと関西弁でメール送った。
「見事に変わってますねー」
 とすぐに返事がきた。よしよし。……どういうふうに変わっていたのかはわからないけれど。(こちらからは見えない)
 ……しっかし、なにやってるんだろオレ(--; つい一昨日「別につき合いたいわけじゃない」とほざいていたというのに。
 自堕落にだらだらすごしているのなら、メールのレスくるかな〜。と、ちょいとうきうきしてみたり。
 高野山はまだ紅葉していた。昼間はそんなに寒くない。下界は暑かったくらいだもの。
 昼飯食べる前の土産屋で、ふと魔がさす。五鈷杵を購入(爆)。ホントは錫杖の短いのがほしかったのだが、これは高かったのだ。三鈷杵や独鈷杵も欲しかったのだけど、まぁ、1本ですませておいた。これできっと変身できる(間違い)。
 奥の院へいく。ここってようは、墓地。色々な墓があった。会社墓が多い。元々、戦国時代とかに、武将が好んで墓をここにたてたそうで。高野山というのは檀家をもたないので、戦国大名と提携(?)することにより領地を守ったらしい。
 ……あちこちで祈願する事柄が、流星みたときと一緒ってどうだろう? そんなに、真剣に神頼みすることなのか? つか、そのためのお守りまで買っているしな。はっ。
 夜は寺で精進料理。なにか物足りない。肉が食いたい……。
 昨日にもましてすることがないので、9時には就寝。だって、電波すら届かないのだもの高野山。今年3回目の圏外生活。
 あ、葉書は大量に書いた。ただ、高野山の絵はがきがなかったので、伯母からもらった伯母の絵のポストカードだったけれど。

大阪。

2001年11月23日 諸国漫遊。
 高野山へいくために大阪入り。飛行機の方が安くつくので、今年四回目の飛行機だ。てか、大阪にいくのが3回目だと気がつく。そうか、そうだったのか。
 そして四回目にしてはじめて、店の開いている時間に空港にいく。すごい、ブランド店がたくさん。美味しそうなお土産もあるし。買い物だけにきたい感じ。家から1時間くらいだしなー。
 空港で友人に会う。彼女は広島にいくのだ。………すっっっごい(力)羨ましい。飛行機の時間も会社も一緒。でも行き先が違う。なんか面白い。
 ちなみにうちの親父さんからの広島アドバイス「ま、観光地とかはホテルの人にきくといいから」……どっかの誰かさんと同じこといってるよ。つか、思考回路も一緒なのか(嘆息)。
 大阪は関空につく。こちらも綺麗な空港。到着ロビーにしかいられないのが残念。空港にスタバがあるので吃驚してみたのだが。今、流行り?
 そこからバスで移動。その合間に、メールを打つ。……いやぁ、先月の電話代がびっくりする額だったので、メールからひかえていたのだが。今月は久しぶりに、6000円だった。これなら、少しメールしても平気。ふふふ。
 せっかく大阪にきたのだからと、関西弁になるようにとメールをいれる。が、しかし。
「全然関西弁ちゃいますよー」
 と返ってきた。むっ。
「今度は幼児語で」
 と再チャレンジしておいた。
 ……どうもおかしいと思ったら、アドレスへの細工を忘れていたことあとで発覚。不覚。
 夕方到着したのは、10年ぶりくらいにきた親戚の家。何故だか昔から従姉の子供に懐かれている。そろそろ大きくなったので、よってこないだろうと思った、まだくる。もてもて? TVゲームをして犬の散歩にいく。
 夜は蟹。あまり量が食べられないので、足を四本くらい食べただけ。焼酎をロックでかっくらい酔っ払う。よろり。
 夜はネットにつながなので早めの就寝になった。ぐぅ。

 夕飯を食べていたときの話。従姉から「彼氏は?」ときかれあっさりと「いないよ」と応える。「じゃ、いつならいたの?」「いたことないもの」嘘ではない。
 のど元まで「好きな人はいるよ」と言いかけたのだが、彼女にいったら向こうの親戚のどこまで話が広がるかわからなかったのでやめておいた(苦笑)。その「好きな人」に宛てて彼女の前でメール打っていたりしたんだけどな、ははは。
 ちなみにこの従姉、父方の従姉なのだが身長167?。そして体重は51?。顔は似ていないのだが、血のつながりを感じた瞬間だった。そして流石にズバリと私の体重をあててきた。似てるからね、体型。
 彼女は子供二人いるのだが、先頃離婚した。でもって実家に戻っているわけで。その彼女いわく、
「彼氏いなくてさびしくない? なんか綺麗なものみたりとしているときに、側に誰かいたらなーとかって」
「別に彼じゃなくても、友人でも間に合うんで」
 なんでこー、世間様は「恋人がいない=さびしい」ととるのだろう。大好きな友達がいればいいじゃん。
 ……といいつつ、酔っぱらったあげくに桃にメール出してれば世話ない(爆)。
「蟹♪:親父さんが北海道から送っておいたタラバを親戚の家でくっとります。『むつごろう』という焼酎も飲んでます。えへへ♪翡翠@酔っぱらい中」
 見事な酔っぱらいだ、うん。
 ホテルに軽食がついていてこれが7時から9時半までだという。チェックアウトは11時。さくっと7時に起きて食べにいき、そのあと仮眠をとるコースを選ぶ(って自分で決めただけだが)。
 軽食はトースト。で、ゆで卵と飲み物は自由。ホントに軽食だけどこれでよいのだ。もう一度部屋に戻って寝る。ぐぅ。
 まずはホテルから歩いていける茶屋にいく。開店は12時からだといわれ、それまでの時間を近所の神社ですごす。もちろん、モバイルからぱたぱたメールを打っていたのだ。
 お店は、先に会計を済ます方式で、茶が蓋椀でそのまま飲む形。パウンドケーキを一緒に食す。ちなみに飲んだのは鳳凰単叢(ほうおうたんそう)。大陸産の青茶である。色々な香りのがあるのだけど、多分これは金木犀だったと思う。
 ここでもモバイルを使いつつ、1時間ほどすごす。今度は電車にのって移動。慣れない土地の電車ってよくわからないんだよね。
 2件目、地下鉄から出てすぐ見つかった。地上にあるのかと思ったら、地下にあって地下鉄からあがっていってよかったと思う。
 ここで頼んだのは碧螺春(ピロチェン)。緑茶である。中国の緑茶は、日本の緑茶のイメージよりも番茶に味と香りが近い。そのせいもあって、私はあまり飲まないのだけど。
 ゴマのブラマンジェを頼み、久し振りの緑茶を飲む。今度は合間にやっていたのはMDの編集。これも時間のある時じゃないとなかなかやれないから。
 ここでもさらに1時間以上時間をつぶし、そろそろ新幹線の駅に向かった方がよかろうと判断して店を出た。
 地下街にガラスがあって、ふとそちらを見ていると私の影の後ろをとおる人影(実体あります、念のため)。思わず振り返る。背格好が似ていたから。背広来ていて眼鏡かけていて。一瞬、本人かと思った。そんなはずないのに。だって、今、忙しい時期で地元を離れられないはず。でも何かの出張できたのかもしれない……そう思うと、その人の後ろ姿をずっと見えなくなるまで追ってしまった。
 髪型が違っていたから違うはずなんだけど、もう2ヶ月逢っていないからなぁ。のびたかもしれないし。でも、歩き方が違ったから。あの人はもっと腰からひょいひょいと歩くような歩き方なのだ。……って数度しかあっていないのに、そんなところで見分けられるなよ、自分……。
 これのおかげで、えらく沈んで新幹線へ。駅で湯葉を買う(何故?)。汲み上げ湯葉がうまかった。
 中国茶のせいで、乗った直後は相当眠かったのだが、途中で目が覚めてしまった。そうなるとあと3時間近く、時間のつぶしようがない。今回は荷物になるから本を持ってきていないし。
 仕方がないのでモバイルでちまちま原稿を書く。今週中にはこの話はあげたいのだ。
 ……新幹線が発車した瞬間、ふと反対方面の電車に乗っていたら逢いにいけたんだなとか考えたらまたもや切なくなった。いったって平日なんだから会えないんだし、職場のぞきにいったら完璧嫌われるしな(死)。
 なんだかえらく疲れて帰宅。
 考えてみたら、2日間でまともに食事とっていないじゃん。案の定体重減っていた。私の中での下限ぎりぎりかなぁ。

 私がいない間にサイトが大廻転していたようで。だって、個人サイトで1日30まわるってある意味変。
 おまけに日記サイトもとうとう1万HITしたしね。……自分で踏みたかったのだが一万。
 今日は快晴。ぴかぴか海が光っている。朝露天風呂をひとっぷろ浴びて、朝食。それから、タクシーで中村に戻る。しかし、結局四万十川は増水したまま。流石に観光船はでるようだが。親が相当残念がっているので、多分、1年以内に再挑戦しにくることとなろう。
 特急で高知に戻り、飛行機の時間まで桂浜でも見に行くことにする。龍馬の像があるところである。土佐犬の闘犬センターがあり。目的はそれではなく、尾長鶏だったのだが。ともかくしっぽの長い鶏をうきうきしてながめる。所詮、鳥好き。土佐犬の子供もそれなりに可愛かったが。横綱(成犬)は怖かった……。
 帰りの飛行機もまたも、ちょっと怖く思える160人乗りの飛行機。夕方飛ぶのにのるのは久し振りだ(広島からはいつも夜の便で帰ってくるから)。ずっと窓に張り付いて外の景色を見ていた。
 紀伊半島をかすめ、知多半島をのぞみ、そうこうしているうちに……あった! 雲の上に頭を出すフジヤマ。夏なので黒いのががっかりだが。去年も豪州からの帰りに富士山みたっけ。うきうきと写真をとりたくなるあたり、なんとなく自分の中の大和魂を感じてみたり。
 夕方ということもあり、太陽光の加減か雲間に虹が見えたのも暁光。これも写真に納めた。
 飛行機は無事につきそのあともつつがなく家路についたのだった。
 3日間魚ばかりだったので、夕飯は焼き肉。食い過ぎ。腹をこわす(爆)。
 
 帰りの飛行機の中で。離陸直後に見える四国山脈に涙した。この山を越えて、海を渡ったところにいるんだなと。そこから対地速度800の勢いで遠離っていくのがつらい。
 やっぱり逢いたかったなぁ……。
 朝から雨。この日も川くだりはできず。車でぷらぷら移動となる。
 つーか沈下橋がホントに沈下しててどーするよ?(実際には上を通れたが、それくらいの水量だということ)
 途中よった、蜻蛉博物館は面白かった。世界の蜻蛉の標本は気持ち悪かったが。退色するから、まめに新しいのに替えないといけないらしい。残酷なことである。
 蜻蛉の脱皮。何故だか、真剣に読んでしまった。
 ……まず、気合いを入れてふんっ、と体を膨らませて背中に裂け目を入れて、半分くらい体を出して静止。ここで30分から1時間、体を乾燥させる。十分乾いたところで、腹の方を破り、全体を出す。そして、縮んでいる羽根に、にょにょにょと水分を送って延ばす。最後に余分な水分と老廃物をすてて終了。
 四万十川は、蜻蛉の宝庫らしい。昨日もわらわら飛んでいた。
 足摺岬のほうへ移動。海底グラスボートも、視界0mで欠航。途中、この間の大雨で被害にあった、土佐清水を通過する。復旧工事の真っ最中だった。
 海を見下ろす絶景ポイントにて。やたら人なつこい仔猫あり。観光客に餌をもらっているようで、ひたすらすりよってくる。黒で足先だけ白いなかなかの美猫であった。
 そのあと、何カ所かまた海ポイントで景色を眺めつつ、足摺岬へ。
 弘法大師縁のところ。って、四国全体がそうなんだけど。「7不思議」といいつつ、13ある不思議があったり。四国最南端は自殺の名所だったり(爆)
 早めにホテルについて、露天風呂をあびにいく。太平洋を眺めながらの風呂はなかなか気持ちよい。夕方になって、蜻蛉が群れ飛んでいるし。
 ……蜻蛉のことを秋津という。蜻蛉がたくさん飛んでいるところは、米が豊富にあり、つまりは豊かな日本の国だという。日本列島が蜻蛉の形に似ているからといせつもあり。
 その昔、今からそれこそ20年位前には、蜻蛉素手で捕まえていたものだ。蝉もわしっと捕まえていたっけ。意外とワイルドな過去。流石に今はやらないが。

 中村は電波が入ったのだが、足摺は入らず。昨日は常連のところをうろうろして、キリ番まで踏んだというのに。
 携帯メールも打てない。ち。昼以降、チェックをしていないのだが。まぁ、大した用事は入っていないだろうが。
 どーせ、昨日もレスよこしてこなかったしな(やさぐれ)
 誕生日割引でいこうとしたら、うっかり時期を逃してしまい断念。普通のパックでの旅行。四万十川を見に行くのが目的。台風が近づいているよーないなよーなで、飛行機が飛ぶか心配だったのだが、飛んだようだ。
 が、しかし。羽田でシャトルバスに乗って、飛行機の元にいったのだが、目的の飛行機にたどりついた途端、車内にざわめきがはしる。……やけに小さい。2−3の座席しかない、100人ちょっとの飛行機。そりゃいっぱいになるわさ。国内線でこんなに小さいのははじめてだ。
 高知空港につくとえらい大雨。どしゃどしゃ降っている。四万十川は大丈夫なのか?(結論、ダメだった)
 空港から高知駅までいき、そこから特急にのって四万十川近所の中村市までいく。昼飯は、かつお飯を購入。茶は、足摺岬の深海水から作った烏龍茶。味は変わらず。好物の塩飴を購入してほくほく。前はよくみかけていたのに、今はない。なんで?
 午後にようやっと四万十川についたのだが。清流のはずが、ただの濁流。しかも増水中(現在進行系)。パックのうちだった観光船に乗れず。
 ……この前、危険水域になった近所の川とかわりゃあ、しねぇ(ぼそり)。
 3日間おともをしてくれる、タクシーの運ちゃんが気を使ってあちこち連れていってくれた。んが、どうにもこうにも雨が降っている。明日の遊覧船もダメかもれない。
 書き忘れたのだが、高知から中村に移動する電車でわしわし弁当を食っていたら、視界のすみを横切る見慣れた物体(小指の爪ほど)。食い終わると消えていった。なんと嗅覚の鋭い……ってそういう問題ではなく。なんでいるかな、電車に。

 ――今いるのは四国である。ちょっと山と海をこえれば……いるんだよなぁ。旅行にきたら、考えないかと思ったが、逆効果(苦笑)。つーかいつもより近くだしな。
 しかし、実はここから広島にいくほうが、関東からいくのより時間がかかるのだ。直通の電車や空路がないので、おおまわりになる。
 おかげで、親は月曜に広島へ仕事でいくというのに、一度関東に戻ってからいく羽目に。旅行帰りにそのままいくのなら便乗しようと思ったのに。ち。
 自力でいくのはやはり、来年か(タメイキ)
 すっかり前日まで忘れていた(爆)。アルバム買ったからいけるだったっけかと思い、あわてて昼休みに用意する。
 定時に飛び出していっても、すでに開場は始まっており、椅子席ではなく立ち見に。それでも、おばさま方の中にあってはオレの身長は武器なので、立ち見2列目でもさえぎるものはなにもなし。
 メンバーは、フルではなく「2分のJAYWALK」と師匠のいわれるとおり3人だけの編成で。そして、師匠(Gの知久さん)の姿に心ときめく私。ああ、なんて今日もいけずで素敵なんだろう(褒めている)。
 1時間あまりで、曲は4曲。「トーク」メインといった感じ。私はもう少し曲が聴きたかった。てか、1曲目から泣かされたんだけど。
 「RELAX」これは幸せな恋の歌。ふと気がつくと、隣には君がいて、恋人みたいじゃないけど、「恋人は?」ってきかれたらうなずくような関係。……だから、私の理想の恋人同士の関係なんだってばさ(泣)
 そして2曲目は「愛されているなら」何度も歌詞を書いているからあれなんだが。友達だと思っていた人を好きになっていて。でもその人にはすでに愛する人がいて「もっと早くにあなたに会えていたら」とつぶやかれる。自分の気持ちが届かないのを知っていて、ただ逢いたくて歩いている。
「とびきりの笑顔見せてくれるなら 友達でかまわない 幸せでいてほしいだけ」
 友達として逢ってくれるのなら……。でも、彼の幸せに私が関与したいとい思うのも事実。
 それぞれの人生で、お互いに好きなことを好きなようにやっていて、その間に相手を想えたらなと思う。

 姉と昼間メールをしてて、私があまりにへこんでいるので「好きな人の好きな表情を思い出してごらん。心が温かくなるから」といわれ、兄さんの顔を思い出してみようとした。しかし、実際に逢ったのってまだ3回だけなんだよなぁ(苦笑)。
 で、どの顔が好きなのかなと考えたら……全部好きだった(笑)。うまいもの食べているときの幸せそうな顔はもちろん、告白したときのすごく困ったようなとまどったような顔も――。
 でも、実は一番好きなのは、兄さんの住む町を案内してくれたときに生き生きと説明してくれていた時の顔。自分のやっていることに自信をもっている顔だった。本当に、この仕事好きなんだなーと思ったら、なんだかこっちも楽しくなった。
 そして、顔よりも先に思い出すのは声だったりする。記憶の中で一番風化しやすいのに。多分、電話での接触が多いせいなんだろうなぁ。最近では、電話で「お疲れさまです」といわれなくなった。普通に時間の挨拶ではじまり、普通に会話する。でもって、私のいうことにいつも「ふふふ」って含み笑いをする。そのかすかな笑い声が好き。
 JEHOのことで泣きながら電話したときの「俺はなんにもいってやれんけどね」っていった時の、すごく優しい声とか。告白したときの「ありがとうございます」も困っていたけれど、このときと同じくらい優しい声だった。
 そんなところが好き。……なんて、本人にはいわないけどな(真顔)。こちらの気持ちをどこまで伝えていいのかわからないし。私自身が、好意を受けるの苦手というか嫌いなので、その感覚からいうということはできない。
 直接逢うにしても電話にしても滅多にできないから、少しでも時間を無駄にしたくない。嘘でもいいから、兄さんの前では明るく元気でいたい。笑っていても泣いていても同じだけの時間が流れていくのだから。
 だから精一杯の虚勢を張って、自分すら偽って笑顔を作る。今だって、相当泣いているが、そんなこと絶対にいわないしさとらせやしない。
 それが女の意地ってもんだ。

 トーク&ライブ中に着信あり。親が早くに仕事終わったから飯を食いに行こうという。食べ損ねていた土用の丑の日をすごす。うなぎ〜♪ あー、ひさびさだったわ★
 そんなこんなで、さくさく飯を食らう日々をすごしていたら、体重が大台に戻った。喜ぶべきか、悲しむべきか、微妙に複雑。もう、無理して食べることないんだ〜(どうやら無理していた模様)。

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