広島旅行2日目(7/13)、その1。
2002年7月14日 寝付けたのが朝の7時すぎ。そのまま午後まで寝ていた。一人で歩き回る気もなかったし。なにより、相当具合が悪かった。
それでも、夕方には起き出して支度をして出かける。今日は定時にはあがってくるといっていたので、その頃に連絡が入ることを待ってうろうろとする。
前から気になっていた献血ルームに入るが、あっさりと比重ではねられる。ち。
昨日も入った中国茶の店で一服。店員さんに「去年もいらした方ですよね?」といわれた。よく、覚えていたなぁ。
昨日買った本を読了。時計は六時を回る頃。それでもまだ連絡はない。仕事がおしているのかなと思いつつ、ぷらぷらと買い物にでかける。お茶とお菓子を少し腹にいれたせいでなんとか動けるくらいにはなっていた。
安くなっていたネイルを買い、ぬいぐるみの店に入り、しばし鑑賞。そうして誘惑に負け購入。茶クマ(死)。おおまた開きでたらーんとしていて、ネクタイしているところがなんとも似ているので。夏のクマは茶色いし、仕事中はネクタイのはずだし(言い訳)。
名前はクマのあだなで決定。眼鏡もないところが今のクマっぽい。
そうして7時をすぎる。昨日はこれくらいに連絡があったのになと思いつつ本屋で次の本を物色。
7時半をすぎたあたりでそろそろ体力の限界を感じる。そして、今日は丸1日向こうから連絡なし。でも、今日もこられなくなったのなら流石に連絡いれてくるだろうし。
「喫茶店で一服してます」
とメールすると
「今から、いきます!」
そんなメールが入ったのは8時を回った頃か。すでに、喫茶店でケーキを食っていたのだがそこでもう少し時間をつぶしてから、昨日と同じ場所へ。途中で指示があって、別のデパートの前での待ち合わせになったのだけれど。
昨日と同じポイントならば座るところがあったのだが、こちらにはない。そろそろ立ちくらみが限界にきている。つっても、ホントにダメかどうかは長年のたちくらみ人生(いやだな、おい)でわかっているので、気を張っていれば大丈夫なレベルだ。
「どこにいらっしゃいますか」
「ん〜と、麒麟麦酒の看板が見えますけど?」
「私も同じ物を見ているのですが。反対方向に来てしまったみたいです」
そんな電話とともに、クマが現れる。今日のクマは下は同じ格好だが、上が赤のTシャツ(また赤かよ)に白地に細い線のチェックのシャツ。相変わらず、迷彩柄の鞄も携えている。
「ではいきましょう」
と予想したとおりお好み村に向かって歩き始める。別に、それについていくのに支障はなかったのだが。とりあえず、どんな反応を示すのかを見る意味もこめて、そのまま気を抜いた。つまり、せまりくる目眩にあっさり身体をあずけたわけだ。
クマにすがりついて倒れてみてもよかったのだが、絶対にふれた時点で逃げるのがわかっていたので、そこらの柱にずるずるとすがりつきながら、しゃがみこむ。
クマが戻ってくるのには少し時間がかかった。振り返りもせずにいきやがったな、ヤツ。
「すみません。具合悪くされてしまいましたか」
「いえ。たちくらみです」
1m以上離れた安全圏で。かがみ込んでこちらの様子をうかがうでもなく、ただ突っ立ったままで声をかけてくるクマがいる。
観察終了。
脳貧血起こした人間への対処法を知らないわけでもあるまいし。このままでいると、休める場所を探すとか手を貸してくれるではなく、タクシーを捕まえられてホテルに強制送還されるのがわかった。
「少し、ゆっくり歩いていただけますか」
そういって、立ち上がりクマの後について歩いていく。
店に入ると「カウンターとテーブル、どちらになさいますか」と尋ねられる。カウンターは背もたれのない椅子で、つらいのでテーブルのほうがいいなと思いつつ。クマ的にも、横の位置に座るより離れて座れる方がいいだろうと思ったのだが、あにはからんや、クマが選んだのはカウンターだった。私は隣にいられるほうが好きなので、それならそれでいい。
メニューをこちらが眺めている間に、クマはトイレへ。かなり長い間帰ってこなかった。
「実は昼に食べた、冷麺がえらい辛くてですね。胃腸の調子が悪いのです」
「大丈夫なんですか」
あのクマが、アルコールではなくジュースを頼んでいるあたりかなり重症。
「どれを食べます?」
「あのですね、せっかくなんですが、先程ケーキを食べたおかげで1枚は食べきれないんですよ。そちらが頼んだものをわけてください」
「そば抜きのならいかがです?」
「いや、それでもちょっと……。ああ、そうか、私がわけてもらってしまっては足りないですよね」
「いつもはそばダブルで頼むのですけれどね」
「それでは、私が1枚頼んでもかまわないので、半分食べていただけますか」
「……私がダブルで頼みますので、それを好きなだけ食べてください」
「わかりました」
ということで、1枚のお好み焼きをシェアすることに。あとは、私が食べたかったので鰯の刺身をば。
「しょうがは平気なんで、いれてもいいですよ」
「そうですか」
そういうと、のっていたおろししょうがを全部醤油にぶちこんだ。いれすぎだっちゅーねん。
「この鰯って、手さばきではないですよね。でも包丁とも思えないし。荷造り用のビニルでさばくっていいますよね」
「そうですね。その可能性もあります」
「家でアジの刺身を作ったんですよ」
「ええ」
「いやぁ、骨にえっらい身をが残りましてね。できあがった刺身がさびしいくらい少なかったんです」
「ふふ。残った骨を焼いてしゃぶったほうがよかったんじゃないですか」
アルコールをいれていないせいか、体調が悪いせいかどうにもクマの調子がよくない。昨日よりも会話がはずまない。
すでに、並んで歩いているときとかは背の高さを感じないのだが、こうして隣り合って座っていると座高の高さ(笑)の違いがはっきりとわかる。時折、頭半分以上高いところにある顔をのぞきこむようにして話す。
というか、髪の毛が思いの外ぺったりしているのは仕事仕様で固めているせいか。冬にあったときはもうちょっとナチュラルだったはず。
「前に、電話に青いクマつけてらっしゃいましたよね。あれってどこで買われたのですか」
「与島のパーキングエリアです。ガストとかでも売ってますよ」
「そうなんですか。いや、そこのぬいぐるみ屋で同じ物を見つけたもので。でも、12色あるんですよね。なんで青にされたんですか? 誕生日月とかにされるかなーと思ったのですけれど」
「青が好きなんですよ」
……嘘だろ?(真顔)
「去年、課の旅行で高知にでかけたときに、職場の女の子へのお土産にしようと思って買ったんですよ。これなら可愛いから受けるだろうって。そしたら1匹何故かあまったのがあのクマだったんです」
クマが高知に旅行にいったことは知っている。そうか、職場の旅行だったのか。
「しかし、あれだけ並んでいてよく匂いがまざらないですよね」
「入れ物に入っているからじゃないですか。匂いのついていないやつをその場においていたら、うつると思いますよ」
すでに同じ色のクマ入手済み(軽井沢にて)。クマの秘密がわかって、それなりにすっきりしたのだ。
今日は、目の調子も悪いらしく何度か目をこすっている。
「目医者にいって様子を見てもらわないといけません」
「定期検診ですか。私もソフトは1度だけいれたことあるのですけれど。換えのハードがくるまでの3日間。1週間の使い捨てだったんですけど、目医者で外してもらうまでずっとつけてました」
「……今はなんともないでしょうが、やがて白内障だとか緑内障で、目が見えなくなるんですよ〜。ふふふ」
「…………(ぶんぶんと横に頭を振る)」
それでも、夕方には起き出して支度をして出かける。今日は定時にはあがってくるといっていたので、その頃に連絡が入ることを待ってうろうろとする。
前から気になっていた献血ルームに入るが、あっさりと比重ではねられる。ち。
昨日も入った中国茶の店で一服。店員さんに「去年もいらした方ですよね?」といわれた。よく、覚えていたなぁ。
昨日買った本を読了。時計は六時を回る頃。それでもまだ連絡はない。仕事がおしているのかなと思いつつ、ぷらぷらと買い物にでかける。お茶とお菓子を少し腹にいれたせいでなんとか動けるくらいにはなっていた。
安くなっていたネイルを買い、ぬいぐるみの店に入り、しばし鑑賞。そうして誘惑に負け購入。茶クマ(死)。おおまた開きでたらーんとしていて、ネクタイしているところがなんとも似ているので。夏のクマは茶色いし、仕事中はネクタイのはずだし(言い訳)。
名前はクマのあだなで決定。眼鏡もないところが今のクマっぽい。
そうして7時をすぎる。昨日はこれくらいに連絡があったのになと思いつつ本屋で次の本を物色。
7時半をすぎたあたりでそろそろ体力の限界を感じる。そして、今日は丸1日向こうから連絡なし。でも、今日もこられなくなったのなら流石に連絡いれてくるだろうし。
「喫茶店で一服してます」
とメールすると
「今から、いきます!」
そんなメールが入ったのは8時を回った頃か。すでに、喫茶店でケーキを食っていたのだがそこでもう少し時間をつぶしてから、昨日と同じ場所へ。途中で指示があって、別のデパートの前での待ち合わせになったのだけれど。
昨日と同じポイントならば座るところがあったのだが、こちらにはない。そろそろ立ちくらみが限界にきている。つっても、ホントにダメかどうかは長年のたちくらみ人生(いやだな、おい)でわかっているので、気を張っていれば大丈夫なレベルだ。
「どこにいらっしゃいますか」
「ん〜と、麒麟麦酒の看板が見えますけど?」
「私も同じ物を見ているのですが。反対方向に来てしまったみたいです」
そんな電話とともに、クマが現れる。今日のクマは下は同じ格好だが、上が赤のTシャツ(また赤かよ)に白地に細い線のチェックのシャツ。相変わらず、迷彩柄の鞄も携えている。
「ではいきましょう」
と予想したとおりお好み村に向かって歩き始める。別に、それについていくのに支障はなかったのだが。とりあえず、どんな反応を示すのかを見る意味もこめて、そのまま気を抜いた。つまり、せまりくる目眩にあっさり身体をあずけたわけだ。
クマにすがりついて倒れてみてもよかったのだが、絶対にふれた時点で逃げるのがわかっていたので、そこらの柱にずるずるとすがりつきながら、しゃがみこむ。
クマが戻ってくるのには少し時間がかかった。振り返りもせずにいきやがったな、ヤツ。
「すみません。具合悪くされてしまいましたか」
「いえ。たちくらみです」
1m以上離れた安全圏で。かがみ込んでこちらの様子をうかがうでもなく、ただ突っ立ったままで声をかけてくるクマがいる。
観察終了。
脳貧血起こした人間への対処法を知らないわけでもあるまいし。このままでいると、休める場所を探すとか手を貸してくれるではなく、タクシーを捕まえられてホテルに強制送還されるのがわかった。
「少し、ゆっくり歩いていただけますか」
そういって、立ち上がりクマの後について歩いていく。
店に入ると「カウンターとテーブル、どちらになさいますか」と尋ねられる。カウンターは背もたれのない椅子で、つらいのでテーブルのほうがいいなと思いつつ。クマ的にも、横の位置に座るより離れて座れる方がいいだろうと思ったのだが、あにはからんや、クマが選んだのはカウンターだった。私は隣にいられるほうが好きなので、それならそれでいい。
メニューをこちらが眺めている間に、クマはトイレへ。かなり長い間帰ってこなかった。
「実は昼に食べた、冷麺がえらい辛くてですね。胃腸の調子が悪いのです」
「大丈夫なんですか」
あのクマが、アルコールではなくジュースを頼んでいるあたりかなり重症。
「どれを食べます?」
「あのですね、せっかくなんですが、先程ケーキを食べたおかげで1枚は食べきれないんですよ。そちらが頼んだものをわけてください」
「そば抜きのならいかがです?」
「いや、それでもちょっと……。ああ、そうか、私がわけてもらってしまっては足りないですよね」
「いつもはそばダブルで頼むのですけれどね」
「それでは、私が1枚頼んでもかまわないので、半分食べていただけますか」
「……私がダブルで頼みますので、それを好きなだけ食べてください」
「わかりました」
ということで、1枚のお好み焼きをシェアすることに。あとは、私が食べたかったので鰯の刺身をば。
「しょうがは平気なんで、いれてもいいですよ」
「そうですか」
そういうと、のっていたおろししょうがを全部醤油にぶちこんだ。いれすぎだっちゅーねん。
「この鰯って、手さばきではないですよね。でも包丁とも思えないし。荷造り用のビニルでさばくっていいますよね」
「そうですね。その可能性もあります」
「家でアジの刺身を作ったんですよ」
「ええ」
「いやぁ、骨にえっらい身をが残りましてね。できあがった刺身がさびしいくらい少なかったんです」
「ふふ。残った骨を焼いてしゃぶったほうがよかったんじゃないですか」
アルコールをいれていないせいか、体調が悪いせいかどうにもクマの調子がよくない。昨日よりも会話がはずまない。
すでに、並んで歩いているときとかは背の高さを感じないのだが、こうして隣り合って座っていると座高の高さ(笑)の違いがはっきりとわかる。時折、頭半分以上高いところにある顔をのぞきこむようにして話す。
というか、髪の毛が思いの外ぺったりしているのは仕事仕様で固めているせいか。冬にあったときはもうちょっとナチュラルだったはず。
「前に、電話に青いクマつけてらっしゃいましたよね。あれってどこで買われたのですか」
「与島のパーキングエリアです。ガストとかでも売ってますよ」
「そうなんですか。いや、そこのぬいぐるみ屋で同じ物を見つけたもので。でも、12色あるんですよね。なんで青にされたんですか? 誕生日月とかにされるかなーと思ったのですけれど」
「青が好きなんですよ」
……嘘だろ?(真顔)
「去年、課の旅行で高知にでかけたときに、職場の女の子へのお土産にしようと思って買ったんですよ。これなら可愛いから受けるだろうって。そしたら1匹何故かあまったのがあのクマだったんです」
クマが高知に旅行にいったことは知っている。そうか、職場の旅行だったのか。
「しかし、あれだけ並んでいてよく匂いがまざらないですよね」
「入れ物に入っているからじゃないですか。匂いのついていないやつをその場においていたら、うつると思いますよ」
すでに同じ色のクマ入手済み(軽井沢にて)。クマの秘密がわかって、それなりにすっきりしたのだ。
今日は、目の調子も悪いらしく何度か目をこすっている。
「目医者にいって様子を見てもらわないといけません」
「定期検診ですか。私もソフトは1度だけいれたことあるのですけれど。換えのハードがくるまでの3日間。1週間の使い捨てだったんですけど、目医者で外してもらうまでずっとつけてました」
「……今はなんともないでしょうが、やがて白内障だとか緑内障で、目が見えなくなるんですよ〜。ふふふ」
「…………(ぶんぶんと横に頭を振る)」
コメント