生還。

　今日は本番である。なんの、って空港までの一人旅の。
　仕事を定時で終わらせ、家に帰ってまず洗濯。風呂場にぶちこんでネットをしている合間に、そろそろ出発時間となる。だいたい、空港まで1時間、飛行機も1時間、6時に出れば間に合うだろう。
　昼間、友人達には「書き置き」というタイトルのメールを送った。気分的には「遺言」とか「遺書」なのだが、会社に送るのにあまり怪しげなタイトルはつけられない。出発前には、何かがあったときはクマに色々いっておいてくれるようにと姉さんにメールもしておく。……魂だけになったら直接いきゃあいいんだけど、クマ、気づかなさそうだからなぁ。
　夜の運転は、よく見えないのでしないのだ。今回も、川沿いの狭い道があったりするし。しかも対向車も結構多い。かなりだりだり冷や汗な感じで難関を突破。
　それからどうも信号を見落としているようで、2度ほど赤信号で平気ですすんでみたくなったり。
　空港敷地内に入ってから駐車場にいく路線に入りたくてウィンカーを出しつつ酔っていったら、クラクションをならされた。だって、一台分の隙間があったら入ってもいいんじゃろ？
　最大の難関である駐車場はあまりに空いていて、左右どころか目の前も車がない。どんなに斜めにとめたって平気。つーところを選んで無事に車庫いれ。それでも曲がっていたのは気にすまい。
　親とも無事合流。夕飯をくらい、帰り道もまた私が運転することに。だがしかし、「川沿いの道はいやだ」と強硬に主張し、途中で交代してもらうことにする。行きはガードレールがあったからいいのだが、帰り道はそのまま土手なんじゃーっ。
「ぎゃー、今、がたがたしたーっ」
「大丈夫、車は四輪あるんだから」
「また、がたがたいってるーっ」
　左側の車輪が2度も路肩のぼこぼこに接触しやがる。土手を落ちていったらどーするねんっ。
　ともかく、無事に帰ってくることができた。クマへの伝言もいらないようだ。ははは……。

　シロクマの子供をやはり買ってくるかな。クマも一人だとなんとなく寂しそうだし。（そういう彼のまわりにはシロクマグッズだけで5・6匹いるんだが、それはそれである）
　……やはり、このシロクマは可愛いのだ。絶賛溺愛中。