中華街、その1。

2001年12月24日
 朝起きて。モーニングコールをかけずに待ち合わせするの、初めてじゃないか?と思いつつ、のんびりと支度。うまくすれば、電車の時間をいっておいたので一緒の電車に乗れるかなと思いつつ。
 が。途中の駅で電話が揺れる。
「つきました〜」
 早いよ! 待ち合わせの15分前じゃろが! 私はひとつ手前の駅だったので、しばらく待ってもらう。どーりで、後ろから前まで車両を探したけれどいないわけだ。
 まずはYCATに荷物をあずけにいく。バスでいったほうが楽だろうということで。ついでにチェックインも早々にすませる。ロッカーに荷物をいれるとき、小銭がないというので貸そうかといったが、何故か断られる。自販機でジュースを買ってまで小銭を作ってまで、私からは借りようとしない。切符買うときにどうせ崩れるだろうから、すぐ返してもらえるのに。
 それから中華街へ移動。途中、電車の中からMM21を見る。ランドマークは残念ながらすぐ近くを通るのでその大きさがよくわからない。が「絶対にのぼりません」と妙にはきりと断言しやがった。隣に観覧車があるのだが、あれも嫌いなのかときくと「あんなじわじわとのぼっていくものまっぴらです」というお答え。
 待ち合わせの駅について、私は友人のところに真っ直ぐにいくと何故か彼女は怪訝な顔。
「一人?」
「へ?」
 振り返るとヤツがいない。見回すと、灰皿に一服している姿が。ヤニが切れたのね。そうしてからようやく3人で中華街へ移動。祝日の中華街は混んでいた。一応、名物ということで肉まんを買い食いしてみる。私は、エビの小さい饅頭の箱詰めを買ったので、そのひとつを桃の口に押し込んでみた。……熱かったらしい。
 ぶらぶらしつつ、昼食を食べる店を探す。桃のリクエストで飲茶の食べられる所……ということだったのだが、ふつーに路地に入った中華料理屋になった。まぁ、ここらへんの店ならそうハズレはないし。
 そしてさりげに、頼みすぎたようでかなり腹いっぱい。げふり。桃は途中で胃腸薬まで飲む始末。つーか、本当に準備万端だな。
 私は昨日親に買ってもらったシャツを着ていたのだが。これだと7分袖で腕がでるし。そして、店についてからこっそり鞄から取り出した、金曜に共同購入したブレスをつける。どうにも落ちやすそうで歩いている間は怖くてつけられなかったのだ。
 食事中も私は無意識にそれをもてあそぶ。元々、ブレスをつけていると気になっていらっているもので。トイレにいくときにはずして、それから机の上においてあったのを腕にはめてまた無意識にいじっていたら、ふと視線を感じたので目線だけで上を見る。……桃の視線が、私の腕にそそがれていた。でも何もいわない。多分、友人がいたせいだな。流石に金曜の今日だと覚えていたらしい。てか、忘れていたら怒るぞ、おい。
 店を出るときにそれをまたもやこっそりしまい、関帝廟へ。まぁ、一応有名どころだし。あまっていたフィルムを使い切る、という名目で写真を撮った。最後はスリーショットだったのだけど、無意識に私腕組んでいたよ。……すごいよ、オレ様。
 山下公園に移動する前に、私の希望で茶を買える店へ。自宅用の東頂烏龍茶を購入。安いやつでいいのだ。すると、桃もなにやら選び始める。会社への土産にするらしい。配るのが年明けになることもあるから、日持ちがするものということだ。
 それから公園をぶらぶらと。マリンタワーに連れ込もうとしたが、強硬に辞退された。ち。
 横浜まで戻るのにシーバスでも使おうかと言うことになり時刻表を手に入れ、それから茶をしにホテルへ。……ホントに食い倒れだよ。
 桃がトイレにいっている間に席に案内されたので、奥に私、隣に友人、で友人の向かいに桃の荷物をおいて待っていた。すると戻ってきた桃、荷物をわざわざ横にどけて座る。……つまり、私の正面をさけたわけだ。やはり、微妙に避けていやがるな、こいつ。
 桃は相変わらずパフェとケーキの二段構え。パフェはチョコなので手を出せなかったが、アップルパイがやってくると、早速ナイフをいれる私。当然いただく。かわりに私のモンブランも味見させたし。……とってもいつもの光景である。いつもといっても、まだ5回目でこれだもんな(苦笑)。友人は事情を知っている子だったのだけど、時折呆れて私の行動を見ていたようだ。
 結局、シーバスには乗れなかったので歩いて桜木町まで戻ることに。まぁ、20分もあるけばつくし。この時点で友人とはお別れ。再び、私と桃の二人きりの時間。桃に早足になられると流石に私も小走りにならないとついていけない。
「すいません、せめて私が歩ける程度の早さでお願いします」
「あ、はい」
 桜木町の駅につくとJRはだだこみだったので、東横でいくことに。電車の中で、昨日購入しておいたクマを渡す。
「一足早いんですが、お誕生日を」
「なんですか?(袋の上からさわってみる)クマちゃんですか」
 ちゃんづけをすなっ。
「そです。可哀想だからつぶさないでくださいね。……電気あんかにしようかと思ったのですが、流石に色気がないので。レンジで温めるとぬくいクマです。レンジはありますよね?」
「一人暮らしの必需品ですから」
 ……レンジはあるんだな。
 それからYCATへと朝来た道をたどる。向こうはトイレにいき、そして荷物を出して。ちょうどバスがくる5分ほど前か。だから、クマを鞄につめこむなって。
 バス停に並んでバスがくるのを待つ。
「初日と今日、おつきあいくださいましてありがとうございます。今度はわたしが東京にくるか、そちらがこちらにくるかですね」
「あのっ、2月の連休にいこうと思っているんですよ。知り合いのご夫婦に会いに」
 ずっといおうと思っていたことがいえた! しかも、ナイスなタイミングで。
「そのころは仕事は微妙なんですけどね。2月は牡蠣が美味いですよ。牡蠣は大丈夫でうすか」
 すまんのぉ、好き嫌いが多くて。
「牡蠣は平気です。生を大量に食べない限りは」
「生はそんなに普通の人でも食べられないですよ(笑)」
「時間があいていたら、遊んでくださいね。また連絡します」
 6月の時にもこう約束したけれど。その時とは違う意味合いを持っている約束だった。あの時は、どちらかというと社交辞令がはいっていたけれど、今回は本心だと思う。私も本当に連絡するし、向こうもそれをわかっている。
 バスに乗り込んで、反対側に座ってしまったためにこちらからは遠かったのだが。バスが動き始めるまで私が見送っていたことにも気づいていたみたい。手を振ったのがわかったかどうかは微妙だけど。

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