銀座。

　そんなわけで、昼過ぎに起きてどうしようかと思案。まずはメールチェックをしてから、行動を決めようとパソコンを2日ぶりくらいにあけて、メールをチェック。
　その合間に昨日来ていた携帯メールのレスを次々打っていく。
　当然、桃にも明日の予定をきくためにメール。夜だと飲みにいってしまうだろうから返事こないか遅いだろうし。私だけなら当日にいわれてもいいのだが、他の友人がいるからね。
　寝ているかと思ったが、速攻で返事がきた。どうやら、くるらしい。こないかと思っていたから吃驚した。友人に連絡をとって、そこでの待ち合わせを決めてから、桃に再度連絡をする。
　中華街にいくのなら、一度横浜によってYCATに荷物を預けるのがいいだろう、と。そこから羽田までバスが出ているし、コインロッカーも当然ある。さらに、チェックインもでいるというすぐれもの。私自身は使ったこと無いけれど、存在は知っていた。
　桃に、そういう手はずにするということを確認して、電話を切る。
　……本人、気づいていないか気づかないふりをしているのだろうが、明日ってイブなんだが。いちおー、恋人達の祭典とゆーか。二人きりだったら、誘ってもこなかっただろうなと思う。一昨日の避け具合をみると。
　冷えた頭で思い返してみたのだが、避けられてる、というよりそばにいるのが気まずいというか居心地悪いってことなんじゃないかと。二人きりになるのを極力避けたがるというかそわそわして落着かないはそうなんだと思う。まぁ、「二人で逢いたくない」という私の推測はあたっているわけだが。
　でもそれがマイナス的なものからではないことはわかった。いくらなんでも嫌いな相手にぎゅーっとくっついて写真に入らないだろう（根に持っている。だから嬉しいけれどそれ以上にドキドキしたんだってば！）
　つまり、だ。この場に及んで、桃は私のことを意識しているのである、何故か。……するならもっと前からしとけよ、おい。一人でからまわっているんだと思っていたぞ。
　それにしても、わかりやすいぞ、桃。本人隠しているつもりなのかもしれないが、もろばれだ。
　前に逢ったのは8月だし、あの時は双方ともに疲れていたというのもありつつ、さらに私は滅茶苦茶腹をたてている最中だったからなぁ。ひょっとしたら、あの時から桃は私のことを意識していたのかもしれないが。ほとんど、二人きりだったしな、夏は。今度は知り合いがいっぱいいるし、そこらへんも違うのかもしれない。
　しかし、イブに逢うんだよなぁ。ちょっと複雑である。

　それから、買い物に出かけることにした。表紙の紙でも選びにいこうかな、というのとペンギンの店にいってみたかったのと中国茶でもしてこようと思ったので。
　ぼさっとした格好でいこうと思ったのだが、夜は親とディナーにいくことになったので、一応さっぱりした格好に着替える。でも面倒だったので顔は作らない。
　三連休の中日ということで、銀座は混んでいる。紙屋にいこうとしたところで、化粧品販売の姉さんに捕まる。なんでもカウンセリングの勉強をしているそうで、先輩がアドバイスしているのを横で勉強したいらしい。特に急ぐ用事もなかったので、先に紙を買いに行かせてもらってから付き合うことに。
　買わなくていいというし、スキンチェックをするだけらしいので、何度かエステ系の勧誘にあったことのある私ならかわせるだろうと思いついていく。……すっぴん出来たことを後悔。まぁ、服がそれなりだからいいや。ニッセンだけどな（爆）。
　ひとつ褒められ、その10倍はけなされる、といったおきまりの商売トークをききつつ、もうちょっと安かったらそちらに乗り換えてもいいのだがとは思った。スタートキットで3万はつらいんだよ、分割にしたってな。
　そこで1時間くらい時間がつぶれたので、茶はなしにしてペンギン屋にだけよって来年のカレンダーを購入。その後、渋谷に移動。ウォームベアーを買うためである。渋谷以外で売っているところを知らないもので。
　一応、桃への誕生日プレゼントである。2週間くらい早いけどな。金曜にお返しに買おうかといったが、断られたので。じゃあ、甘いものでも送りますといったらこれは断らなかったのでいいらしい。
　ホントは電気アンカでもあげようかと思ったのだが（桃は冷え性）、あまりにも色気がなさすぎる。JEHOにだったらあげるけれど。それならば、おなじみのレンジであっためるクマがよかろうと思って。あの人、ああいう可愛い物、案外好きなので。
　携帯のストラップにクマをつけていて、あれは誰からもらったのだろうかと真剣にやきもきしていたら、自分で買ったらしいことが判明し安心するやら、意外に思うやら。兄さんからもらったペンギンのぬいぐるみを見せたときも素直に「可愛いですね」といって耳元に近づけてぐえぐえ鳴かせていた。
　それを購入してから、親とのディナーの場所へ。ローストビーフの店。毎度おなじみ。昔、ここにいるコックさんが好きだったなぁと思いつつ。名前も覚えている。顔が好みだったのだよ、実に。クリスマスや誕生日によくきていたから、そのたびに「ああ、彼の手料理を食べているんだわ（←少し間違い）」と思ったものだった。いつのまにか、支店を変わったのかやめてしまったのか見なくなったのだけど。
　帰りは3ヶ月ぶりくらいに運転。コートが邪魔で、ハンドルがよくきれなかったりした（爆）。