ドライブその2(8/5分の続き)
2001年8月6日 ようやっとケーキ屋。ちょっと並んでいたが、その間にショーケースのケーキをながめている。
「どれにします? 別々のもの頼もうかなと思うのですが」
「うーんと、三個はいけますね。基本はレアチーズでしょう。あと赤い実のタルトかな。レイさんはどれにします?」
「私はグレープフルーツのタルト」
「と?」
「と?ってなんですか。……ええ、わかりました、それとモンブランで!」
ふたつ食わされる羽目になった。まったく。ケーキはそれほど甘くなく、ほどよい感じということで二人とも満足。そして、お互いのを味見しあう。ホント、こういうところ気にしないのな、この人。私もしないけれど。昼飯で向こうが頼んだ鶏肉もかじらせてもらったし。(この相手のものを食べるという行為、考えてみたら初対面の時からしていたことを思い出す。なんだ、結局かわっていないのか)
しかし、二人でケーキ五個とは……むにゃむにゃ。
このあと「はじめてきた」という地下街を散策して、地上へと戻る。もう一件くらいならよれるというので、紅茶屋にいってみた。ホントは中国茶が飲みたかったのだが、入ったら二時間くらい出られないという向こうの主張により(別に私は三十分くらいでさくっときりあげてもいいのだが)、紅茶を飲みに入ったのだった。
もう甘味は入らないということで、お茶だけ飲んでいたのだが。なぜだか沈黙が横たわる。しかも、重い。私もそろそろ会話のネタがつきている。ひょっとして、ひょっとすると……。そこへ、兄さんの一言。
「……眠い」
爆。
紅茶を飲んだら目が覚めてきたらしい。そこから車に乗って、空港まで送ってもらった。一瞬、車の調子も悪いし本人も疲れているから駅で降ろされるかと思ったが、そうはならなかった。今回、何もいってなかったのに空港まで送ってくれるとは……。
ところで、茶の時間中に、さりげなく今後の予定をきいてみたところ、「八月後半から忙しくなる」とばっさりきられた。一息つけるようになるのは十二月だそうで。しかし、そうなるともう来年の予算編成がはじまるという。……なにかい、あと半年は逢えないってことか? 友人としては別にかまわないけれど、好きな人に半年逢えないというのは相当つらいのだが……。
空港へついたところで、「そうそう、東京土産!」と嬉しそうにデカどらを取り出してくる。……昨日、「僕も土産あるけれど東京のだしいらないですよね」といわれ「そんなことないです、ください(真顔)」といっていたのを忘れていなかったらしい。東京で買った物をまた東京に持って帰るのだった……(謎)
――で。
結局答えはいわれなかった。なんとなくそんな気はしていたのだけど……。そして向こうの態度的に、多分「現状維持」ってことなんだろうな、と。
忙しくて疲れているだろうに、つきあってくれて何も言わないのに空港まで送ってくれたこととか、急に支払い各自持ちになったこととか、なんか妙に手を抜かれているというか気を遣われなくなった部分とか、関係としては近づいたような気もするけれど。
ただ、私の気持ちを知った上でその態度だとしたら、それはどうよ、と思う。変わらない、というより変わらなさすぎ。
しばらく逢えないんだ……と思ったら、そのことがつらくてずっと飛行機の中で泣いていた。遠距離でも大丈夫だと思っていたけれど、ダメかもしれない……。逢っているときはいいけれど、そのあとがこんなにつらいのなら流石に無理かな、って。
私的に向こうが忙しいのわかっていて、電話とかできないし。ま、メールはちまちま送れないこともないが。しかし、返事がないのに送り続けるのも、これまた微妙に苦痛である。
空港について、メールチェックすると「お疲れさまでした」とのメールが。少しききたいことがあったので、その場で電話してみた。
「あのですね、ひとつ聞き忘れたことがあるのですが、」
ぷつり。
その瞬間、マジで電話がきれる。どちらの調子が悪かったのかはわからないが。即座にかけ直すとつながる。……これって、こちらがきれたのだとすると、向こうはしばらく待っているはずだから、向こうが切れた、もしくは切ったんだな。
「この前さしあげたレーズンサンド美味しかったですか?」(きいたのは他のことだったけれど、ちょっとここでは書けないことなので。いやこの質問もしたのだが。告白の返事はなかったことは確か)
「……美味しくいただきました」
「今回のはまだめしあがっていないんですか?」
「はい。明日、会社に持っていってみんなで食べます」
……ぷつり。
今度きれたのは、私の頭の回線である。
「いや、みなさんでわけられるほど数はないと思いますが?」
「早い者勝ちにするから大丈夫です」
そういう問題じゃねぇだろ、おい。が、ここで「一人で食え!」といえるようなら、こんな恋愛していない(真顔)。気持ちためこみすぎといわれようが、いえないものはいえないのだ。
これのおかげで、相当腹をたてつつ帰宅。
寝る前に、今一度「帰宅しました」メールをいれたら即レスがきた。早く寝ろよ、おい。疲れてんだろうが。
そういう私がその後、すぐ寝たのであった。ぐぅ……。
「どれにします? 別々のもの頼もうかなと思うのですが」
「うーんと、三個はいけますね。基本はレアチーズでしょう。あと赤い実のタルトかな。レイさんはどれにします?」
「私はグレープフルーツのタルト」
「と?」
「と?ってなんですか。……ええ、わかりました、それとモンブランで!」
ふたつ食わされる羽目になった。まったく。ケーキはそれほど甘くなく、ほどよい感じということで二人とも満足。そして、お互いのを味見しあう。ホント、こういうところ気にしないのな、この人。私もしないけれど。昼飯で向こうが頼んだ鶏肉もかじらせてもらったし。(この相手のものを食べるという行為、考えてみたら初対面の時からしていたことを思い出す。なんだ、結局かわっていないのか)
しかし、二人でケーキ五個とは……むにゃむにゃ。
このあと「はじめてきた」という地下街を散策して、地上へと戻る。もう一件くらいならよれるというので、紅茶屋にいってみた。ホントは中国茶が飲みたかったのだが、入ったら二時間くらい出られないという向こうの主張により(別に私は三十分くらいでさくっときりあげてもいいのだが)、紅茶を飲みに入ったのだった。
もう甘味は入らないということで、お茶だけ飲んでいたのだが。なぜだか沈黙が横たわる。しかも、重い。私もそろそろ会話のネタがつきている。ひょっとして、ひょっとすると……。そこへ、兄さんの一言。
「……眠い」
爆。
紅茶を飲んだら目が覚めてきたらしい。そこから車に乗って、空港まで送ってもらった。一瞬、車の調子も悪いし本人も疲れているから駅で降ろされるかと思ったが、そうはならなかった。今回、何もいってなかったのに空港まで送ってくれるとは……。
ところで、茶の時間中に、さりげなく今後の予定をきいてみたところ、「八月後半から忙しくなる」とばっさりきられた。一息つけるようになるのは十二月だそうで。しかし、そうなるともう来年の予算編成がはじまるという。……なにかい、あと半年は逢えないってことか? 友人としては別にかまわないけれど、好きな人に半年逢えないというのは相当つらいのだが……。
空港へついたところで、「そうそう、東京土産!」と嬉しそうにデカどらを取り出してくる。……昨日、「僕も土産あるけれど東京のだしいらないですよね」といわれ「そんなことないです、ください(真顔)」といっていたのを忘れていなかったらしい。東京で買った物をまた東京に持って帰るのだった……(謎)
――で。
結局答えはいわれなかった。なんとなくそんな気はしていたのだけど……。そして向こうの態度的に、多分「現状維持」ってことなんだろうな、と。
忙しくて疲れているだろうに、つきあってくれて何も言わないのに空港まで送ってくれたこととか、急に支払い各自持ちになったこととか、なんか妙に手を抜かれているというか気を遣われなくなった部分とか、関係としては近づいたような気もするけれど。
ただ、私の気持ちを知った上でその態度だとしたら、それはどうよ、と思う。変わらない、というより変わらなさすぎ。
しばらく逢えないんだ……と思ったら、そのことがつらくてずっと飛行機の中で泣いていた。遠距離でも大丈夫だと思っていたけれど、ダメかもしれない……。逢っているときはいいけれど、そのあとがこんなにつらいのなら流石に無理かな、って。
私的に向こうが忙しいのわかっていて、電話とかできないし。ま、メールはちまちま送れないこともないが。しかし、返事がないのに送り続けるのも、これまた微妙に苦痛である。
空港について、メールチェックすると「お疲れさまでした」とのメールが。少しききたいことがあったので、その場で電話してみた。
「あのですね、ひとつ聞き忘れたことがあるのですが、」
ぷつり。
その瞬間、マジで電話がきれる。どちらの調子が悪かったのかはわからないが。即座にかけ直すとつながる。……これって、こちらがきれたのだとすると、向こうはしばらく待っているはずだから、向こうが切れた、もしくは切ったんだな。
「この前さしあげたレーズンサンド美味しかったですか?」(きいたのは他のことだったけれど、ちょっとここでは書けないことなので。いやこの質問もしたのだが。告白の返事はなかったことは確か)
「……美味しくいただきました」
「今回のはまだめしあがっていないんですか?」
「はい。明日、会社に持っていってみんなで食べます」
……ぷつり。
今度きれたのは、私の頭の回線である。
「いや、みなさんでわけられるほど数はないと思いますが?」
「早い者勝ちにするから大丈夫です」
そういう問題じゃねぇだろ、おい。が、ここで「一人で食え!」といえるようなら、こんな恋愛していない(真顔)。気持ちためこみすぎといわれようが、いえないものはいえないのだ。
これのおかげで、相当腹をたてつつ帰宅。
寝る前に、今一度「帰宅しました」メールをいれたら即レスがきた。早く寝ろよ、おい。疲れてんだろうが。
そういう私がその後、すぐ寝たのであった。ぐぅ……。
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