抜歯、その2。

2000年10月20日
 右上の親不知抜く。2回目なので、まぁ、大丈夫だろうと思っていったがそれが甘かった。
 麻酔をかけられ、ぼーっときくのを待つウチに眠くなる。ってか、寝たらヤバイと思うので、必死になって目をあけようと思うが、椅子は横になっているし足下にはタオルがかけてあるし、いい音楽もある。これで寝るなという方が酷だ。でも、まぁ頑張って起きていた。
 さて、今回は2本打っただけで施術へ。前回はがんがんがん、ですんだが今回はなにかが違う。 ……みしり、と骨がきしむ音。ぎしぎしと頭の中にこだまする。これがいわゆる、骨が折れるというか砕けるときの描写に使われるアレか(日本語になってません)と、感心しいつか使ってやると決意(職業意識)。
 で、ともかく抜歯だ。ゆるんだところで、医者ががっと指をつっこみ引っこ抜く。……この前は勝手に歯が落ちたんだけどな。まぁ、抜け具合としては前と変わらなかったということか。
 再び、歯をもらってきて帰る。ここで、注意事項を再びいわれるのだが「これから1時間は水分とったり食事したりはしないでくださいね。出血しますから」……しまった! 1時間、食事しちゃいけんのか?! 前回、すっかり帰り道にポテトを買って帰りいそいそ喰ったのだ。そりゃ血の味するさ。
 今日はそんなわけで、我慢する。なにしろ、昼を食べたあとに、おやつにつきたて餅を買い食いしたので腹持ちはいい。1時間後に残りの餅をくらい、一休みへ。なにしろ麻酔がきいていて眠いのだ。
 大口開けて寝ていると、ふと痛みが。……術後2時間で麻酔がとけた?! この前は6時間も持ったのに!(それはききすぎ) 仕方がないので起き出して薬を飲む。それから風呂へ。その間に薬がきいて、痛みが治まる。すごいな、痛み止め。こんなにきくとは。
 これさえ飲んでいれば、平気だろう。痛み自身は薬がなくなるころには治まっているし。
 
 ……ところで、帰り道、某学校の制服をきた生徒を見た(なにしろ学校自体が近くにあるのだ)。その学校とは、私の最愛の人の母校である。ということは彼があの制服をきていたわけで(多分、当時からデザインは変わっていないと思う)、身長的にも高校のときはそれくらいだろうと思われる子だったので、後ろ姿を夢見がちにながめてしまった。 
 彼があの制服をきているころ、余裕で私もセーラー服だったのだ(げふ)。そして、彼の学校と私の最寄り駅が近かったということは、ひょっとしたらすれ違っていたかもしれないのだ(まぁ、彼はチャリ通だったらしいので可能性はまずない)。
「すれ違う今はまだ 君は僕を知らない」
 そんな気分(確かグラスバレーの歌詞でこんなのがあった)。彼がよく通っていたCD屋にも私も出入りしていたし。もう、本当にどこで神の奇跡が起こっていたのかはわからない。
 本人にいってみようかなと思ったが、手紙を出すときの住所でわかっているかもしれない。
 そんなちょっと夢見がちになった日だった。ほどよく麻酔がきいていたに違いない。

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