抜歯。

2000年9月29日
 下の親不知は10年近く前に抜いていた。そして、いつのまにか生えていた(まさに親不知の名にふさわしい!)上の親不知が、下の歯茎を圧迫すること過去に2度。そのたびに、歯茎はらして胃を壊した。
 7月の末に、歯茎痛をおこししぶしぶ歯医者へ。いったらいったで、あちこち虫歯を治療される。まぁ、それはいいのだけど。
 そうこうするうちに、残る虫歯は上の親不知だけに。ここは、歯ブラシが届かないところなので、治療してもどうせすぐ虫歯になるとのこと。これは、やはり抜くしかないか、ととうとう覚悟を決める。季節はちょうど涼しくなったし、ライブやチケとりも今週末はないし(笑)、いっちょ抜くことにする。
 しかし、抜歯にはイヤな思い出が。下の親不知は生える前に抜いたので、歯茎を切開し骨を削り、根も生えていないコロコロとした歯をとったのだ。骨を削ったから当然顔が腫れ、熱をだした。しかも縫合したので抜糸までやった。左右抜いて、なんとか回復するのに約2ヶ月。……苦い思い出だ。そんなことがあったので、非常に不安だった。
 まずは麻酔を一発。……実は私は麻酔のききが遅い。前の時は、3本打ってもらったのに抜くときにきいておらずさらに追加したくらい(で、手術が終わった時には口中しびれていた。だからききが遅いっちゅーねん)。今回は最初から1本しか打たない。大丈夫なのか?
 麻酔を打たれたまま、10分以上放置される。じょじょになんだか歯茎やら頬やらがしびれてきた感じ。そしてようやくやってきた医者がもう1発。で、ちょっと痛いといったら、さらに1発打ってくれた。これで大丈夫だろう。
 このあと、なんかけずったりやっとこでひっこぬいたりするんだろうなぁと覚悟を決めていると、ガンガンと3度ほど衝撃がきて、なにやら舌の上に落ちた感触。そのあと、口の中にガーゼをつめられる。それから再び放置され10分。
「はい、終わりましたよ」
 ……なにぃ〜っ!? もう抜いたのか?! 縫合はしないのか?! これでいいのか?!
 机の上を見ると、ころんとした物体が。先ほどガンガンときたときにすでに抜けていたらしい。親不知ってもっと、複雑な根をしているのかと思っていたら、一本杭のようなすらっとした形だった。それでも流石に、根っこは見えている部分と同じ長さがあったが。
 記念に持って帰ることにする(笑)。帰りがけに渡されたのだが、念を押される。
「うかつに捨てないでくださいね! 捨てるくらいなら持ってきてください。勝手に捨てると罰せられるんです」
 ……そうか。生ゴミの中に人間の歯があったら、問題になるもんな。妙に納得しながら歯を持って帰る。いい歯よ、はえろ〜っといいつつ軒下に埋める計画は断念。(あおきさん、間違っています。それは乳歯の場合のみです)
 麻酔をしてからそろそろ2時間たつが、まだ抜けない(苦笑)。いや、痛くなくていいのだけど。そして一度とまったはずの血が出血してる気配濃厚。まったく、とまりづらいんだよ、私の血は。
 ――そーいやぁ、抜糸してから半年くらいは献血ってできないんだっけ? ……しまった。

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